「七変化=ソル・ギョングでお腹いっぱい」ペパーミント・キャンディー ハクタカさんの映画レビュー(感想・評価)
七変化=ソル・ギョングでお腹いっぱい
『オアシス』を先に見てからの鑑賞となりました。
なので今回の主役は、あの映画の青年がそのまま歳を重ねた姿なのかなと思うほど、ダメダメっぷりを引き継いでいるように思いました。
ところがところが、時間を遡り、いちばん若い頃のピクニックの場面と比較すると全然違います。
爽やかな、花を愛でる好青年。
そのギャップが凄い。
後に、まるで北野武映画がしっくりくるような、あの狂気じみたチンピラになるなんて。
着実に人格が変わっていきました。
2回見ると、どうしてそんなふうに変わってしまったのかが、より味わえて面白いと思います。
演じているソル・ギョングの演技力に魅了されっぱなしの2時間でした。
人生の分岐点を追い続けた映画だと思います。
あんなに深い傷はなくとも、きっと誰にでも「あの時…」と別の道を選んでいればと 悔やむ瞬間があったはず。
結論なんて何も出ない、ハッピーエンドにもならない映画だったのですが、なんかこう主人公に愛着が湧く不思議な作品でした。
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