「映像美だけは堪能できた」ヘカテ ピンクマティーニさんの映画レビュー(感想・評価)
映像美だけは堪能できた
美しい色彩感覚のポスターに惹かれて、映像美を見に行くつもりで見に行った。
ストーリーは期待していなかったが、予想通り何ということもなく、出会った美しい男女の会話も面白みがなく、もっと女性がはぐらかすなりウィットに富んだ、謎めいた会話があれば私も彼女の魅力にはまっていったのでしょうが、「何を考えている?」「何も。」ばかりでは、はぐらかす、と言うより何も考えていない馬鹿な女性に見えてしまって残念。
嫉妬に狂い始める美男の主人公の堕ちていくさまはよかったけれども、魔性の人妻役のローレン・ハットンはやはりアメリカ人女性のためか内側から醸し出す色気に欠けていて、昔の映画にありがちな、金髪で、ボディラインに沿うシルクの部屋着をまとっていて、横たわったり髪をかき上げたり、男性の監督から見て色っぽいと思われるような典型的な仕草や表情を指示されてやりましたという風で、若い男を狂わせるような女性の魅力を造形しきれていなかった。
どちらかというと、男っぽい顔立ちにメンズファッションが似合うサバサバした女性という雰囲気
なので、そういう役やモデルが似合う。
映像美だけは堪能できたという点で、2.5点。
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