「親子の道は続いていく」ペーパー・ムーン　タカヒロさんの映画レビュー（感想・評価）

いやー面白かったです。
娘っ子の堂々たる振る舞いがたまりません。
カーチェイス、昔のボロい車なのに、なんでこんなに迫力と緊迫感が出るんでしょう。
保安官に袋小路に追い詰められた所なんて、まるでLEONを彷彿させるようなドキドキ感。
いや、でもなんかあのような禁断の愛的な要素が全然出てこない。
何でだろうと観終わって調べたら、本当の親子なのかーい！！
丁々発止の2人のやり取りが絶妙なのも、やっと理解できました。
「大きくなっても男を騙す女にはなるな。」
あの台詞。
お父さんの心からの願いだったのか複雑な思いでした。

最後のシーン。
どこまでも続く一本道。
２人の旅は終わりじゃない。
いや、終わらせない。
そう語りかけているようで素敵。
余韻に浸れる良い映画でした。