「女の子とダメ男のロードムービーにほっこり」ペーパー・ムーン 鈴木公成さんの映画レビュー(感想・評価)
女の子とダメ男のロードムービーにほっこり
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親を亡くした女の子を詐欺師の男が親戚の元へ送り届ける。その道中を描いたロードムービー。
最初の頃の詐欺の手口は、故人から注文されたものだと言って男が聖書を売りつける。額も相場通りで、買わされた方も詐欺とは思わないささやかなものである。
しかし、女の子が詐欺に参加しはじめ、良かれと思って額を釣り上げたりする。詐欺は上手くいくが主人公はヒヤリとさせられる。しかし結果オーライだ。
旅は続き、詐欺の額も大きくなっていく。
この辺りから観ている方も不安になってくる。
結局は詐欺はバレ、主人公はお金も巻き上げられ、ボコボコにされ、一文無しになってしまう。
しかし何とか女の子を親戚の家に送り届ける。
女の子は幸せに暮らすかと思いきや、主人公の跡を追いかける。
怒る主人公だが、結局二人はまた一緒になるというラスト。
以下感想。
こういう女の子とダメ男が一緒に旅するみたいなストーリーはほっこりしますね。
フェリーニの「道」とか。
「レオン」「勇気ある追跡」「變臉 この櫂に手をそえて」「子連れ狼」なんかもそうかな?笑
こういうのはどんなパターンやっても大体ウケると思いますが、まあ中々に良い作品でした。
※女の子に詐欺をさせて不快という意見もわかりますが、そうでもしなきゃ生きていけない時代もあったという事で。今でも貧困国では子供が物乞いをしたり、隙きを見せれば日本人観光客からものを盗っていったりしますね。みんな生きるのに必死なんです。
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