「スプラッタを超えた先はコメディだった」ブレインデッド kuro3さんの映画レビュー(感想・評価)
スプラッタを超えた先はコメディだった
現在はロード・オブ・ザ・リング等で有名になったピーター・ジャクソン監督の古い作品です。
王道ファンタジーである指輪物語からは想像し辛いかもしれませんが、この監督は昔からスプラッタばかりとっていました。
さて、肝心の作品内容ですが、普通のゾンビ映画と思うことなかれ、ロメロ作品に代表されるゾンビ物の常識が全てぶっ飛びます。
最も特筆すべき点はこの映画はゾンビ映画でありながらホラーではなくコメディであること。
しかも人によっては笑いがとまらないノンストップコメディです。
これを監督が狙ってやったのかどうかは分かりませんが、普通のゾンビ映画とは一線を画す内容となっています。
撮影技法的にも、予算不足からか若干安っぽい雰囲気はするものの冗長なシーンの少ない良質なエンターテイメントに仕上がっていると思います。
スプラッタ映画の中でもかなり流血や欠損表現の多い本作ですが、寧ろスプラッタが苦手な人にこそ観てほしい、そして笑って欲しい一本です。
しいて欠点を上げるならばDVDやVHS等の映像ソフトの入手が非常に困難であることです。
ぜひ再販を望みます。
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