「1995年作品とは思わせぬ色褪せない名作」ブレイブハート willstrongさんの映画レビュー(感想・評価)
1995年作品とは思わせぬ色褪せない名作
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史実に基づく戦争映画として、心に響いた名作。
じっくりとストーリーが作り込まれてる分鑑賞時間も長くなるが、愛や裏切り、信念の戦いという大事な部分を丁寧に描けている分、物語に入り込める出来になっている。
これ以上長くならないようにカットされたのか分からないが、個人的な見解として幾つか物足りないと思う部分があった。
まずミューロンが殺され、復讐の鬼と化すウォレスの描写がなかったこと。急に現れ暴れ始めた時には、いつ気づいたのかわからなかった。
そしてヨークがウォレス軍によって陥落した後の皇太子の描写。これも英国王が遠征している時間も表現でき、無能な皇太子の狼狽も描けるので取り入れてほしかったと思った。
さらにウォレスがブルースの裏切りに気づき、呆然と崩れ落ちた後、その表情を見て改心したブルースがウォレスを助けたシーンで、追手が助けてるのを見てるのにも関わらず、ブルースを通り過ぎるのが違和感を感じた。
というのが、中堅映画ファンの陳腐な意見。
そして見終わった後には、その鑑賞にこなれた俯瞰で見る評論家ぶった意見が、どれほど恥ずかしいものかを知った。
この作品のような自由を勝ち取るための領土戦争が実際にどれほど行われてきたかわからないが、その意思や歴史を伝えることは娯楽としての映画でなく、伝承作品として大切にしていくべきだと感じた。戦争の恐ろしさを伝え、少しでも長く平和で自由な時代を続ける努力と意識芽生えさせる素晴らしい作品でした。
ウォレス最期の「Freeeeedoooom!!」の叫びに心打たれ、全身を駆ける鳥肌がこの映画の素晴らしさを体感させていた。
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