瞳が忘れない ブリンク

劇場公開日:

解説

角膜の移植手術によって視力を取り戻したばかりの女性が、偶然目撃した連続殺人犯に命を狙われるさまを描いたサスペンス・スリラー。監督は「アガサ 愛の失踪事件」「訴訟」のマイケル・アプテッド。脚本はダナ・スティーヴンス。製作は「チューズ・ミー」ほか一連のアラン・ルドルフ作品を手掛けたデイヴィッド・ブロッカー。撮影は「ラスト・オブ・モヒカン」で米撮影者協会賞及び英アカデミー賞を受賞したダンテ・スピノッティ、音楽は「ブロンディー 女銀行強盗」のブラッド・フィーデル。主人公の不安定な視界を表現したデジタル視覚効果は「トロン」「スター・ファイター」のアート・デュリンスキーが担当。美術は「希望の街」のダン・ビショップが担当。主演は「ラスト・オブ・モヒカン」「張り込みプラス」のマデリーン・ストウ。共演は「妹の恋人」のアイダン・クインほか。ヒロインが所属するバンドとしてアイルランド系のロックバンド、ザ・ドローヴァーズが実名で登場、演奏も聞かせる。

1994年製作/イギリス・フランス・カナダ・オーストラリア・アメリカ合作
原題または英題:Blink
配給:松竹富士
劇場公開日:1994年6月11日

ストーリー

シカゴのバンドの若く美しいバイオリン奏者、エマ・ブロディー(マデリーン・ストウ)は、幼い頃に母の虐待を受けて失明したが、角膜の移植により視力を取り戻した。だが手術の後遺症で彼女は時折、見たものがその場で判断できず、かなり時間が経ってから突然フラッシュバックして見える“レトロアクティヴ・ビジョン(逆作用視覚)”に悩まされる。ある夜、階上の部屋の物音で目を覚ましたエマは、階段を降りるぼんやりとした人影を目撃し、それを管理人と思い込む。翌朝、見知らぬ男の姿が視界に飛び込んできたが、辺りには誰もいなかった。昨晩目撃した男の姿が甦ったのであり、彼女は警察に事情を説明するが全く相手にされなかった。2日後、エマの階上の部屋から、死姦された女性の他殺体が発見された。担当刑ことのジョン(アイダン・クイン)も本腰を入れて彼女の警備に当たる。共に好意を寄せながらもいがみ合っていた2人は、次第に結ばれる。一方、同一犯による犠牲者が2人も続いた。ジョンは捜査を続け、事件と病院の関連を察知した彼は、エマに角膜を提供したドナーを洗い出す。ドナーはほかの2人の犠牲者にも臓器を提供していた。捜査線上に病院の雑役夫ニール・ブッカー(ポール・ディロン)が浮かび上がった。ブッカーは、そのドナーの女性を愛するあまり、移植した相手を殺していた。病院の住所録の部屋番号が間違っていたために、エマの代わりに階上の住人が殺されたのだ。その頃、ブッカーはエマの命を奪わんとして迫るが、エマは必死に抵抗して銃で男を倒した。

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