「見た目が3歳の大人」ブリキの太鼓 ミカさんの映画レビュー(感想・評価)
見た目が3歳の大人
内容がカオスでレビューを書くのが容易ではないです。原作の発表が1959年、本作の公開が1979年とのことで、第二次世界大戦を経験した人達がまだまだ生きている時代です。だから、全体から社会に対する強烈なトラウマを感じました。人間の狡さや脆さを汚く突き放して描いており、この狡さや脆さを許していなかったです。
昨今、戦争を甘くロマンチックに描く作品が出てきていますが、戦争はそう甘いものではないのです。作る側も観る側も戦争経験者がいなくなってきたのもあるのでしょうが、本作で描かれていたのは戦争の本質です。
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