「昔語りに惹きこまれて・・」フライド・グリーン・トマト odeonzaさんの映画レビュー(感想・評価)
昔語りに惹きこまれて・・
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物語はエヴリン( キャシー・ベイツ)が親戚の見舞いに訪れた老人医療施設でたまたま出会った老婦人ニニー(ジェシカ・タンディ)が語る思い出話から始まる。舞台は50年前のアラバマ州の小さな町、ルース( メアリー=ルイーズ・パーカー)とイジー(メアリー・スチュアート・マスターソン)、二人の女性の数奇な運命の物語であった。
二人は同じ心の痛手を持ち本音で互いを見つめあえる無二の親友(原作では同性愛者)。
人種差別も色濃い南部、鉄道事故、ドメスティック・バイオレンス、殺人事件、病魔と二人の運命を次々に翻弄する。映画は現在と過去を行き来し、逞しいイジーの生き方に触発され次第にエヴリンの日常も力強く変わってゆくのだった。
昔話に惹きこまれるエヴリン同様観ている私も惹きこまれるのは昔語りの手法の妙かもしれない。猟奇メニューは論外だが、フライド・グリーン・トマトはアメリカ南部のソウルフード、二人が始めた駅前食堂の看板メニューである。どんな味か想像がつかない、青いものなんて市場にでるのか分からないがもし見つけたら奥さんにお願いしてみましょう。
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