フライド・グリーン・トマトのレビュー・感想・評価
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元祖アラバマ物語を見よ!黒人と白人を同じ法定で裁く訳が無い。
相関関係が分かりにくく、途中寝てしまったのでもう一度見たが、暴力的な男が突然死んで、子供が残される。
大変に重要な設定状況だと思うが、その後の事がやはり描かれていない。
とにかく、愛の無いAIに相関関係を聞くと余計に訳のわからない事を説明されて、頭の中がコンフューズした。ルースとフランシスとスレッドグッドさんとエブリンの関係がメチャクチャに分からなくて、ダニーと言う片腕を失った少年と死んでしまった母親の関係も分からないし、フランクと言う暴力的な男の事もなんだか分からない。そして、ダニーは自分の父親をどうされてしまったかの疑問は持たなかったのか?と言う疑問だけが残った。そんな複雑怪奇なお話。良い話か悪い話も分からない話。
ひとつだけ言える事は、どうやら、途中死んだ女性が老人ホームのスレッドグッドさんの様だ。つまり、あり得ない話。ファンタジーである。愛の無いAIに聞くとファンタジーではない。と怒られるが。ファンタジーである。
鑑賞完了。眠くて分かりにくくて、愛の無いAIにコンフューズさせられて、5時間かかってやっと終わった。
過去と現在が交わる場所
主人公の女性エブリンは、自分に自信のない人物だ。
子育てを終えた専業主婦で、スポーツ番組にしか関心を抱かない夫にずっと不満を抱えていた。
(結婚生活を良くしようとエブリンなりに努力するのだが、すべて徒労に終わってしまう。)
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……そんな時、エブリンは、ある人物と出会う。
運命的な出会いと言ってもいいだろう。
エブリンの人生を大きく変えたその人は、ニニーという。彼女は老人ホームにいるのだが、とても元気なおばあちゃんだ。(彼女の友人のオーティスさんの面倒を見るため、ニニー自身も老人ホームへ一緒に入ったらしい。)
待合室でぼんやり待つエブリンは、とつぜんニニーに親しげに話しかけられて、たいそう驚く。しかしニニーの話はとても面白く、つい引き込まれてしまう。
ニニーは、ある少女の話を語って聞かせてくれた。
その少女の名はイジー。イジー・スレッドグッド。
イジーには兄がおり、その兄には婚約者がいたのよ…と。
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『イジーは幼い頃から女の子ものの洋服が大嫌いで、母親や姉を悲しませたり心配させたり。また歳の近い兄にからかわれると手や足が先に出る、とても強気な少女だった。
姉の結婚式の日に、女物の服を脱ぎ捨ててツリーハウスに避難したイジーは、
唯一こころを開ける年の離れた兄、バディに説得される。
バディ・スレッドグッドは、みんなに愛される爽やかな青年だ。
近々、ルース・ジェイミソンと結婚する予定だったが、運悪く線路の隙間に足を挟み、抜け出せず、汽車に轢かれて亡くなってしまった。婚約者ルースと、妹のイジーが見ている目の前で…。
町のみんなが悲しんだ。バディの死をみんなが悼んだ。皆が参列する中、イジーだけがお葬式に出なかった。
ひとりぼっちで森の中を泣きながら走り抜けていくイジー。誰も近寄れなかったが、1人だけ黒人男性のビッグ・ジョージだけが接近を許された。
イジーは、ビッグ・ジョージ以外の人との接触をほとんど絶ってしまい、まるで世捨て人のようになってしまった。』
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続きが気になる方は、ぜひとも映画をご覧ください。今なら2024年10/31までU-NEXTで字幕で観られます。
※追記 : 2025/01/09(木)現在、再びU-NEXTさんが字幕で作品を掲載してくださっていることを知りました。もしご興味のある方はぜひ。
DVDも探しましたが、吹き替えはおろか字幕付きすら見つからず、おまけにお高いものが多いです…(なんたること!)
(原作は本らしいです。残念ながら見たことはありません…。また、どうもこの作品は、ハッキリとは描かれておりませんがLGBTQ系の映画だそうです。大丈夫な方はぜひ)
だんだん涼しくなってきて、木々に色がつき始めてくる頃、ふしぎと私はこの映画が観たくなります。
今の季節にもしかしたら合うのかもしれません。もしよろしければ秋のお供に🍁
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おまけ
【フライパンは最強の武器】ということを知ったのはこの映画が初めてです。
次いでラプンツェル、そしてショコラでも、フライパン将軍はその威力を存分に発揮してました。
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最後に。
大いなる間違いの訂正をさせてください。
私は以前、
"(この歳の近い兄役の役者さんがスティーヴン・キング作品のスタンド・バイ・ミーに出てくるテディを演じた役者さんであることは皆さんもご存知だろう(笑))"
と書いていました。しかし後々になって調べたら全然違う俳優さんだと気づき、顔から火が吹き出そうになりました。大きな顔で間違いを書いてしまい、本当に申し訳ございません。
イジーの歳の近いお兄さん・ジュリアンを演じられたREID BINION様、本当に申し訳ございません。
現代にも通じる問題を軽快に描く
だんだん話が集まってくる
苦痛を乗り越えた鑑賞の先には・・・
開始から30分、全くこの世界に入り込めない。劇中劇にする意味は?イジーのキャラクターの成り立ちは?20年代~40年代におけるアメリカの女性蔑視がテーマ?ストーリーは散文的で纏り無くルースとイジーの関係も理解できない。女性蔑視、黒人差別、タランティーノじゃあるまいし自虐的にあったことを描けば良いってもんじゃない。と不平満々の出だしだったが徐々に物語が整理されだし作者の意図が見え始める。最初に多くの登場人物だししかも関係の説明が全くなされぬ登場人物による物語のスタート、しかもそのもののモノローグや回想録ではなく、関係の分からぬ二人の女性の間で語られる物語形式でのスタートは見る側にかなりのストレスを掛ける。しかしそれはエンディングに向けて重要な伏線となるのではあるが、どうだろう・・?時間芸術のこの映画と言う表現形式にこの技法は・・・?評価を高くしたいが技に溺れた感があってこの評価。見終わった後のカタルシスはその分大きくなるが途中までのストレスとのバランスで評価が大きくわあkれるであろう。
可愛らしい題名に騙されて、鑑賞していなかったことが悔やまれた一本。
老婆と中年婦人のふとした会話から始まる映画のような物語(映画だけど)。
老人ホームで出会った老婆の話に中年婦人が引き込まれてしまい、続きを聞きたくてホームに通う羽目になる。
可愛らしい中年主婦を演じるキャシー・ベイツがほんとうに好き。
時々、瞳の奥に”ミザリー”が見えて、ドキっとするところもいい(゚∇゚ ;)。
良品。超お薦め。
がんばる女性が主役の面白くて人生のためになる良質の作品
トゥワンダーーァ!!
「人生で一番大切なのはベストフレンドよ」とルースの墓の前で微笑む《彼女》。
死んだDV男のフランクが、本当にバーベキューになって保安官の胃袋に収まってしまったのかは・・さてどうだかね w
だって、冒険譚を語り終えたのはホラ吹きのあの《彼女》なんだからさ。
僕は特養老人ホームで働いていたことがあります。女性たちはいつもなんだかんだと集まっていて、みんなでスズメのようにさえずり交わしていました。お互い衰えて会話が成り立っていなくともそんなことお構い無しで女たちはおしゃべりに花を咲かしていました。
(男たちはと言えば一人一人ばらばらでそれぞれポツンとベッドに腰をかけているし、笑。男は女とは作りが違うんですね)。
「フライド・グリーン・トマト」
女たちが語り継ぐ歴史。
女たちが紡いでバトンタッチしていくストーリー。
いいなぁ。いいなぁ。実にいいなぁ。
このDVD買います。
おてんばのイジーは、僕のがんで早世した従兄妹によく似てるんです。その従兄妹がずっと愛し、気にかけていた彼女の大切な姪っ子ちゃんにこのDVDをプレゼントすることにしよう。
久しぶりに観たけれど、この映画すごく良いよ。生きる力になる。
皆さんそれでは良いお年を!
bee charmer
ジェシカダンディが語る女の人生。
時代の困難さもあって波瀾万丈である。女同士の友情物語でもある。
その話を聞いたキャシーベイツの人生も変わっていく。行動することが生きることである。
タイトルは昔話の中の女性が開いたストップ ホイッスル カフェのメニューで 緑色の種類のトマトの香草パン粉焼きみたいな料理。
昔語りに惹きこまれて・・
物語はエヴリン( キャシー・ベイツ)が親戚の見舞いに訪れた老人医療施設でたまたま出会った老婦人ニニー(ジェシカ・タンディ)が語る思い出話から始まる。舞台は50年前のアラバマ州の小さな町、ルース( メアリー=ルイーズ・パーカー)とイジー(メアリー・スチュアート・マスターソン)、二人の女性の数奇な運命の物語であった。
二人は同じ心の痛手を持ち本音で互いを見つめあえる無二の親友(原作では同性愛者)。
人種差別も色濃い南部、鉄道事故、ドメスティック・バイオレンス、殺人事件、病魔と二人の運命を次々に翻弄する。映画は現在と過去を行き来し、逞しいイジーの生き方に触発され次第にエヴリンの日常も力強く変わってゆくのだった。
昔話に惹きこまれるエヴリン同様観ている私も惹きこまれるのは昔語りの手法の妙かもしれない。猟奇メニューは論外だが、フライド・グリーン・トマトはアメリカ南部のソウルフード、二人が始めた駅前食堂の看板メニューである。どんな味か想像がつかない、青いものなんて市場にでるのか分からないがもし見つけたら奥さんにお願いしてみましょう。
この二人だと、、期待しちゃう
女性革命
老人ホームにいる義母のお見舞いで、偶然出会った中年女性エブリンと入居者で老婆のニニー。
エブリンのやるせない毎日を過ごす姿が(ぽっちゃり体形も含めて)。
まず自分に重なりました。
子育ても終わって夫婦二人。なのに夫はTVのスポーツ観戦をしながら知らんぷり。いるよいるよ、こういうメンズ。
ニニーが話す「イジー&エヴリン」の話。
エブリンは今の自分にはない刺激的で、自分たちで道を切り開いていく様子。
メロドラマではないけれど「その先どうなるの?」と、通い詰めるのもわかるな。
話を聞くだけじゃなくて、相談までしていくのは。どこか親子のようでもありました。
「イライラするの?。破壊的になるの?。そんなの更年期よ。みんな通る道。私だってあったわよ」と、ニニーがばっさり切り捨てる場面。そういってもらった方が、気が楽になる時もある。
話の7割はイジー&エブリンの「女の一生」話。
場面の切り返しが早いけど、時代が違うのでわかりやすい。
エピソードてんこ盛りで波乱万丈な二人の生きざま。
60年代黒人差別問題も含めて、見ごたえありました。
唯一頭の中で引っ掛かっていたのが。
ニニーは、なぜ昔のふたりの話を知っているのだろうと。
???。
「レディはおいとま時を知っているのよ」。
ニニーのいたずらっぽい笑顔。素敵~。
ラストまで十分楽しめた掘り出し物でした。
タイトルなし
人間の尊厳と心の自由
100年前の強く逞しい女性
降りかかる不幸の中でも自分を見失わずに生きぬく2人の女性の話。
なのだが、泣き映画としては…。
お涙頂戴エピソードがてんこ盛りなのに(だから?)、心を抉ってこない。
ベタで特徴のない流れが多く、「死」の安売りみたいな印象を受ける。
例えば最序盤に、風で線路上に帽子が落ち、恋人がそれを拾いに行く。
ベタだなあと思いつつ、ありきたりの結論を予想し、実際その通りである。
そういうことの繰り返しである。
サスペンス要素もあるが、何がしたいのか。
犯人が誰でも映画的にはどうでもよいことでは。
黒人差別やDVも扱っているが、浅くさらっているだけで蛇足だろう。
要するに、イイとこどりを目指しすぎかなと思う。
「女性」に強く焦点をあてている映画なので、
心折れずにひた向きに生きる女性像に特別な思い入れがある人には、
強く刺さる映画なのかもしれない。
自立する女たちの人生を見つめる
総合80点 ( ストーリー:75点|キャスト:80点|演出:80点|ビジュアル:75|音楽:75点 )
最初は現代と過去を行き来する話が好きになれなかった。戦前の南部に生きる2人の女とその時代の生活の話が波乱に富んでいて魅力的で、それに対する倦怠期の夫婦を取り上げた現代の話があまりにありふれていたために、対等に渡り合えていないと思えたからだ。そもそも現代と過去の話の関連が薄くて、現代の話をわざわざ織り込む必要性が低いと思った。
これならば過去の話だけしていたほうが面白いし何故2つの話が出てくるのか。だからこの2つの話を結びつける重大なものが何かを考えた場合、その理由が想像出来てしまって結末もやっぱりそうなったかというところで意外性はなし。
とはいうものの、最初に不要に感じていた現代の部分を盛り込んだ話も、物語の流れを観終って振り返るとこれで良かったと思える。でも物語よりも登場人物の人生を描くことがこの作品の中心になっていて、それは十分楽しめた。
人種差別があってお約束のKKK(クー・クラックス・クラン)が登場して、本来ならば緊迫するきつい場面がいくつもあったはすだが、そこはあっさりと流してくれた演出のおかげで観やすく仕上がっている。それでもルースの夫フランクの結末の話は好きにはなれなかった。
作品の中で一番気に入った部分は、過去の話で登場する2人の女性の演技と演出がしっかりとしているうえに、男に頼るのではなく自ら道を切り開いて自立した生き方をしようとする登場人物として魅力的で、それに当時の南部の雰囲気や生活が垣間見れたこと。彼女に使える黒人と警官の脇役たちも個性が出ていた。
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