「モロッコの出稼ぎの人達が同じ事やったら、どんな映画になる?」冬の旅 マサシさんの映画レビュー(感想・評価)
モロッコの出稼ぎの人達が同じ事やったら、どんな映画になる?
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自虐的『雌犬の娘』は、ゆるキャン△を甘く見ていた。
僕も学生時代にこんな事やっていたが、映画にはしてもらえないよね。
この映画のこの主人公が、こんな酷い目にあったのは、『フランスの貧困層の存在』と鑑賞者は見るだろうが、明らかに違う。それは想定内なんだが、だいたいの鑑賞者は、この少女の不器用さを哀れに思ってしまう。映像の魔術なのだろうが、そこに作為をどうしても感じる。
僕も同じ様な事を学生時代にやっていたが、『反感を買う』だけだった。しかし、反対に自由と孤独は満喫出来た。そして、それが楽しかった。つまり、『孤独も自由も半端に味わうものではない』と直に普通の人間なら分かるからだ。それをこの演出家は分かっていない。
『実話に基づく』とか演出家が生きていれば話すだろうが、複数の証言を組み立てて作った事じたい、フィクションの要素になってしまっている。つまり、作られた人の不幸で興行だけを狙ったストーリーと言う事になる。
この映画ならカンヌ国際映画祭は狙えるね!
そして、鑑賞者は学習した。カンヌ国際映画祭とはこう言った作品を作れば良いと。
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