「そんなかっこいいもんじゃない。」冬の旅 はるたろうさんの映画レビュー(感想・評価)
そんなかっこいいもんじゃない。
1985年金獅子賞受賞作のリバイバル上映。この時代のフランスとは一体どんな社会だったのだろうかとやや不安になる内容。
畑の側溝で発見された若い女性の凍死体。彼女は何故ここで命を落としたのか。彼女と関わった人々の言葉と共にここまでの道程を追ってゆく。
楽して生きたいと言う割に誰よりも困難な生き方をしているように見える。そもそも何故この若さで放浪しているのかが謎過ぎる。わがままで性格も悪い。共感も同情もできずにモヤモヤするばかりだった。この時代はこんな女性像がある種英雄視されたのだろうか。原題は「屋根も法もなく」らしいけど、法に逆らうことが必ずしも信念を持っていることとイコールではないと思う。少なくとも彼女のはただの堕落でしょう。死に方は可哀想だったけどね。
コメントする