劇場公開日 2013年4月13日

「まあクソ野郎しか出てこない」プッシャー(1996) cani tsuyoさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5まあクソ野郎しか出てこない

2014年5月26日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

笑える

楽しい

興奮

プッシャーを生業とする主人公の日常が描かれた前半から、
ディールでヘマした主人公が組織から追われる後半部に行くにつれてどんどん自分さえ助かればよく、自分のことしか考えてない幼児みたいなクソ野郎っぷりがどんどん露見していく。
「女とどんなセックスしたことがある?」「だれとヤリたい?」みたいな中学生の会話を繰り広げる主人公と仲間たちはいい意味でのボンクラ感を醸し出していた。
しかし、ディールにヘマしてからは愛着も持てないボンクラ感がにじみ出てきて「闇金ウシジマ君」の登場人物みたいな救いがたさが気になる。
約束も守らず、自分の頭で考えない、責任もとろうとしない主人公は本当に魅力がないのだが、前半のいい意味でのボンクラぶりを知ってると完全に嫌いになれない。

とは言え、クソ野郎ですけどね。

cani tsuyo