フォロー・ミーのレビュー・感想・評価
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その気持ちが何とも愛おしく、不思議な雰囲気を持つ映画。
文化の違う相手との結婚は 同じ言語を持つ者同士でも 繋がる糸は弱く切れやすい。 一方は厳格な家庭のイギリス人 一方は自由奔放のアメリカ人 女性は合わせようとするが どうにも上手くいかない。 時間と共に距離は遠のく。 その様子を私立探偵が見守り 次第に彼の何かを突き動かした。 アメリカ人女性の眼差し 言葉を遮断した眼差し それが心に残る。 音楽が良い。 とても良い。 ※
構いたくなる孤独な背中
Blu-rayで鑑賞(吹替)。
キャロル・リード監督と言えば「第三の男」の印象が強いですが、本作もすごく面白かったです。音楽の使い方が良くて、イギリスの名所の風景にマッチして旅情を誘われました。
ミア・ファローは特別美人と云うわけでは無いけれどどこか独特な魅力があり、めちゃくちゃ惹きつけられました。加えて孤独に宛ども無くしていれば構わずにいられない。
夫との窮屈な結婚生活を描くパートで結構ドロドロしたお話なのかなと思いきや、とってもいいキャラの私立探偵の登場によってめちゃくちゃ救われた感。あなたは天使ですか?
観終わると心が洗われたような、見失っていたものに気づかされたような、そんな気分になりました。ほんといい映画。
優しい気持ちにしてくれる
大作でもないし、 号泣してしまうのでもなく、圧倒されるような衝撃度もないのに、なぜか私のベストムービーの1つになっています。
仕事で行き詰まった時とか、落ち込んだ時に見ると、心が洗われるような、優しい気持ちになってしまう癒し系映画とでも言ったら良いのかもしれません。
哀愁を帯びたテーマ音楽を聴くと、一気に映画のシーンが鮮明に蘇るほど、映画音楽もこの映画の雰囲気に実に良く合っています。一応ハッピーエンドなのに、ちょっと物悲しいメロディーなんですよね。結局、ミア・ファローと夫にとっては、ハッピーエンドなのですが、トポルにとってはちょっと寂しいことだったのかもしれませんね。
映画史上に残る傑作と言われる「第三の男」を作ったキャロル・リードの遺作となった作品ですが、私にとっては 彼の作品の中ではベスト1です。
また、ミア・ファローの作品の中でも彼女のベスト1だと思います。ミア・ファローは決して美人ではないのですが、何か惹きつけられるものがありますね。フランク・シナトラ、アンドレ・プレヴィンやウッディ・アレンが結婚したのも頷けます。 ちなみに、アンドレ・プレヴィン指揮、ミア・ファローのナレーションによるピーターと狼のLPレコードを今でも持っています。
Simple is best
恋愛の蜜月は結婚とともに終焉を迎える?、ボードレールは「結婚は人生の墓場」とまで言っているし、世にいう「おしどり夫婦」の雄は実は毎年パートナーを変えているのだが人は気づかない、まして夫婦の温度差など他人には知る由もない。
自由奔放で自分の気持ちに正直に生きようとする主人公ベリンダ( ミア・ファロー)に対して保守的な夫チャールズ(マイケル・ジェイストン)は妻の外出癖に疑心を抱いてしまう。外見とは裏腹に悪戯好きの天使のような心を持った私立探偵に諭されて二人は見失っていたときめきを取り戻す散策に足を踏み出すのだった。シンプル・イズ・ベスト、10日間のロンドンの散策は実に他愛無いのだが映像と音楽のベストマッチングによりセリフ以上に心情が伝わってくる。
つかみどころのない主人公をミアは実に自然に演じている、べリンダがインドに行った話はミアの実体験だろう、失礼ながら絶世の美女と言う訳でもないのに最初の夫がシナトラ、次が音楽家のアンドレ・プレビン、ウッディ・アレンとの間にも子をもうけている、彼女の持つ何が彼らを惹き付けたのか興味深い。もっともアカデミー賞の受賞式で好きな映画を聞かれ「ゴジラ」と答えたのだから並みの女性ではないことは伺える。
ロンドンにあれほど陳腐な名前の通りがあったとは知らなかった、住み慣れた街にも新たな発見があるかもしれません、晴れたら奥さんを誘ってみましょうか・・、そんな気分にさせてくれる良作でした。
とてもよかった
探偵のキャラがすごく魅力的で、タフで暖かくて、身近にいて欲しい素敵な人物。旦那さんがひどすぎる。ああいう人はずっと一人でいるべきだとしか思えない。よほどのことがない限り、今回はこれで済んでもまた同じ行動をするだろう。奥さんも、探偵みたいな人と結婚して欲しい。
孤独な人間の発している信号を受信できているでしょうか?
原題はPublic Eye (私立探偵) 邦題はfollow Me (ついてきて) 素晴らしい邦題です なんと小粋な映画でしょうか ヘボ探偵の登場シーン辺りまでは鬱陶しい映画だなと思っていたのが、次第に引き込まれてラストシーンではすっかり魅了されていました ミア・ファローは役柄にぴったりな配役で、尾行を楽しむ演技は観ている側の心まで晴れるものがあります そしてなによりヘボ探偵役のトポルのトボケた味がこの映画を成立させています 彼無しにはこの映画は撮れなかったでしょう 心が温かくなり、素直になれる 映画を観て何かが変わるそんな映画でした ヘボ探偵のスクーターは、7年後の松田優作主演のテレビシリーズ探偵物語で、松田優作がスクーターに乗って走り回るのは、本作が元ネタだと思います
タイトルがよい感じ。
周防監督が薦めてたので観たけど周防監督らしい。
「彼にも同じことをしよう」のとこでもうなんか探偵の顔に泣けた。
言葉がなくても大事なものを分かち合えるのかという気がしてくる。
フォロー・ミー
ミア・ファローがとってもキュート。探偵役のトポルもいいキャラ。白いレインコート着てマカロン食べる姿に笑ってしまった。笑 どこか寂しげなテーマ曲もまた良かった。 妻の浮気を疑う夫が探偵を雇い妻を尾行させるが、その探偵が妻に恋しちゃうっていうまあありがちな展開の物語。だけど、ユーモアもあって、爽やかで心温まる良作に仕上がっているのは、役者の魅力と映画の構成だと思う。 「言葉は必要ない」ということを教えらた。 本当はお互いのことをとても愛していても、環境が変わってすれ違ってしまう想い。結婚したら夫婦とはこうあるべきっていう考え方や世間体に囚われて、相手をもっと知りたい、気持ちや考えを共有したいというかつての気持ちがなくなってしまうのかも。結婚がゴールではないのに。 純粋な気持ちを忘れないようにしなきゃなあ。
ときめきを復活させる方法♪
70年代、ちょっと懐かしい感じの人と車が行きかうロンドンの街並みの中を颯爽と歩く主人公、ミア・フォローが魅力的。半ばインスピレーションで結婚してしまった旦那様はお堅い職業と家柄の持ち主で、馴染んでいく努力をするにも相手方が受け入れず、一人取り残された寂しい存在。そんな彼女のひそかな楽しみが散歩。 そして、この散歩を巡って二人の男(旦那様と探偵)が女性の側からみればすっとんきょうに面白く絡んで、しっかりおちもついて微笑ましい気分で観終えます。 女性は、この主人公のようにときめきや恋する気持ちはいつになっても失いたくはないもの。大きなプレゼントも贅沢な食事もいらないのです、ささやかだけれど、自分をみていてくれているという証が欲しいだけなのかもしれません!(4.3)
ささいなこと
ささやかな楽しみとか小さな面白みとか、そういうことに流されちゃうけど。 かんたんであたりまえで忘れてしまいがちなことだけど、大事なことってある。 そしてその大事なことは、自分で大切に抱きしめておかないとね。
テレ東respect
テレ東さんありがとう。と言う事で1月12日の昼の放送を録画して観ました。 ダメ探偵のコメディ映画と思うなかれ、最後はしっかり寅さん節炸裂の 男心くすぐる作品でした。 あ~恋人いればすぐにでも「フォロー・ミー」ごっこしたい!
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