劇場公開日 1972年10月28日

「猥雑さの生命力」フェリーニのローマ odeonzaさんの映画レビュー(感想・評価)

1.0猥雑さの生命力

2019年12月29日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

イタリア・ネオレアリズモの旗手、映像の魔術師と異名をとるフェリーニらしい作品。彼の美意識は煩悩に赴くまま、低俗ゆえの制御のきかないエネルギー、生命力の表現を描いているが共感だけでなく罪悪感も見え隠れする。ローマは確かに歴史の古い都市だがおよそ人が群がるところには混沌とした猥雑さと活気があるのだからイタリア人やローマに限らずとも同様の心象風景のコラージュは作れるだろう。いたってナーバスな青臭いものに感じるのは劇中にも登場する18歳でローマに上京したフェーリーニ自身のインプレッションが強烈だったのだろう。
そもそもフェリーニがどう感じたかは彼の自由、評価できないので単に好みでの星数です、イタリアには世界に誇るべき美しいものやおいしいものが溢れているのでそちらも期待したのだが観光PR映画もどきにしたくなかったのでしょう。

odeonza