劇場公開日 2022年8月19日

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「ずっと観たかった作品だが…」ブエノスアイレス レイさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0ずっと観たかった作品だが…

2021年8月6日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

この映画、レビューを書くのが難しい。
それと星の数に関わらず他のレビューに対して同意出来る率が自分的には異様に高い。
正直好きではないが、嫌いでもない といった作品だった。
そして当方は今年観て正解だった。

撮影に関して称賛されている方が多いが、こういうザッピングの様な撮影手法が当方やや苦手。
スタイリッシュさを狙ってるのかなと手中が垣間見れてやや冷める。
冒頭唐突に18禁シーンから始まり二人の愛情の激しさレベルを描写で説明してくれても、その後の展開でお互いどういうところを愛しいと思ってるのかが掴みきれない。
それに関しては俳優のゲイ役に対する嫌悪感が画面からも伝わってくるのが原因かも(笑)
大味の心理描写は分かり易いが、行間が読み取れない。
それでもトニーレオンは圧倒的演技。レスリーチャンははまり役。

ラスト章に関して他レビューで納得したが、やはり未完だなと感じた。
せめてレスリーチャンの役の心象を1カットもしくは1フレーズでも入っていたなら、かなり物語として締まった作品として心に留まったなと思うと余計無念ではある。

ひとつ、見逃したのかわからないけど(酷暑のためやや朦朧状態での鑑賞)
この作品ページのサムネにもなってる屋上のイチャラブシーンが、本編通して一番お互い素直な穏やかな愛情シーンになった気がする。
当方の映画の愉しみとして、ポスターや宣伝スチールに使われるシーンを本編で確認するというのが至極好きだ。
なので既に記したが、お互いどういうところを愛しいと思ってるのかが探れるシーンでは無かったかと思う。
ストーリー的には激しさが優位になった作品なのでカットしたのだろうなぁと勝手に思うが、甘みの隠し味は必要なこともあるのだ。

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Ray