ファンタズムのレビュー・感想・評価
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思春期の不安が見せる死の世界
自分が見た夢を元に作られた映画というのは、 子供のことを喜々として語る親バカに似ている。 要するに、傍から見ればドッチラケの自己満足作品に陥りがちなのだ。 当時25歳のドン・コスカレリ監督も、思春期に抱いた夢想を、多感な少年の幻想体験に代えてフィルムに焼き付けようとしたのだろう。 公開当時、日本の評論家からこき下ろされていたのを覚えている。 しかし、主演のマイケル・ボールドウィンと同年代だった私は、 コスカレリ監督の創り出した異様な幻想世界に完全に共振した。 当時の自分には、この作品に描かれた異世界は、紛れもない真実であり現実だったのだ。 この映画の怖さの核にあるのは、思春期の不安感。 強烈に印象に残ったのも、私自身が、 人の一生の中で最も死に近いと言われる「モラトリアム期」の入り口に立っていたからだと思う。 実際、 この映画を観て、恐怖心だけでなく、底知れぬ不安感に襲われた。 思春期の只中にいる少年が、興味本位で死の世界を覗き見てしまう。そして、近づき過ぎたことから遭遇してしまう悪夢の数々。 今観ても、監督のイマジネーションの豊かさに感心する。 主人公と同年代の多感な若者が観れば、きっと深く惹きこまれると思う。 アヴォリアッツでは、審査員特別賞を獲っている。 若い監督の瑞々しい感性が生み出した、ホラー映画の快作だ。
トールマンが
意外にいい人そうであまり怖くなかった。
言葉遣いもなんかまともでいや怖そうに喋ってるんですけど実直そうな感じで背の高さ以外の怖い要素0。街中で会ったら「あ、どうも」って普通に挨拶しちゃいそうな常識人っぽさが滲み出てて。。。それにしてもアメリカ人はトールマンが好きですね。もうちょっと背が高ければもっと非現実感があってよかったんだけどスクリーンで観ると一般人よりはちょっと背の高いおじさんにしか見えなくてちょっと残念(と言ってもトールマン役のアンガス・スクリムは193cmはあるそうですが。。。)
しょうもなかった
カナザワ映画祭で見た。びっくりはしたけど全体的に意味が分からないし、しょうもない感じだった。バイクでお墓を走り回るのは楽しそうだった。お兄ちゃんの車はかっこよかった。
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