ファウスト悪のたのしみ

劇場公開日:

解説

1588年頃に書かれたクリストファー・マーロウの戯曲「ファウスタス博士の悲劇」を、ネヴィル・コギルが脚色。このコギルとリチャード・バートンが共同で監督に当たった。撮影はガボール・ポガニー、音楽はマリオ・ナシンベーネ、編集はジョン・シャーリーの担当。出演は、リチャード・バートン、エリザベス・テイラー夫妻のほか、オックスフォード大学の演劇科のメンバー48人。製作はバートンとリチャード・マクワーター。

1967年製作/アメリカ
原題または英題:Doctor Faustus
配給:コロムビア
劇場公開日:1969年8月23日

ストーリー

ファウスタス博士(リチャード・バートン)は、ドイツのウィッテンベルグ大学で学長から最高の学位を受けた。学生たちは彼を胴上げしながら町へおし出した。町の一隅では、錬金術師コーネリアス(リチャード・カーワーディン)とバルデス(R・チョプラ)が秘薬を売る店を出していた。黒魔術の本を研究室でひっくり返していた博士は、悪の天使にそそのかされ錬金術師たちを呼びにやる。彼らは大きな水晶玉には、悪魔が約束する黄金の山や、美しいトロイのヘレン(エリザベス・テイラー)の姿が写った。洞穴で黒ミサを行った博士は、現れた悪魔に魂と交換で青年にしてくれ、と迫った。血で契約を交わした博士は、24歳若返ると同時に、魂を売ったのである。淫乱と酒に溺れた博士は、今までの生活とうって変って悪のすべてを味わった。修道僧の晩さん会で神々をののしった博士は、学長にいさめられた。だが、再びトロイのヘレンに迷った博士は、魂をとりにきた悪魔王ルシファーに出会った。そして、自らを滅ぼしていったのである。

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