劇場公開日 2022年1月21日

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「女性にとって有難い映画」昼顔(1967) 雨音さんの映画レビュー(感想・評価)

3.5女性にとって有難い映画

2020年10月8日
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映像は綺麗で素敵だけれど、ところどころやはりちょっと古い映画かな、と感じさせられる。

けれど、扱われている内容が時代を越えて普遍的なものなので、興味深かった。
それは、
心が求めるものと体が求めるものの不一致、理性と野性のバランス取りの難しさ、人間の性癖のバリエーションの可笑しさ、女性の性的成長の難しさ…などかなと思う。

大雑把に言えば、人間は、動物側面とどう向き合っていけるか…ということだとおもう。

女性にとってはセブリーヌの心理は、多かれ少なかれ自分に経験があるか、又は想像によって理解できるものではないだろうか。
少なくも私には彼女は身近に感じる。

女性にとってのなやみどころを、映画という世界で、他人の経験として間接的に体験でき、模索できる。
ありがたい映画でした。

あま・おと