劇場公開日 1992年5月2日

「マフィアの世界を垣間見た青年ビリーの物語」ビリー・バスゲイト kossykossyさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0マフィアの世界を垣間見た青年ビリーの物語

2018年12月2日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

 冒頭ではブルース・ウィリス演ずる殺し屋ボーがコンクリートで足を固められている。ダッチを裏切ったことへの仕打ちだ。アーヴィング(スティーヴ・ブシェミ)も助けてくれない。海に沈められる寸前だ。愛人のドリューもダッチに連れされれる。そこで手下の若者ビリーの回想シーンが始まる。

 ジャグリングをやってたところをダッチが目をとめ、ビリーに金を与える。一度でダッチに憧れてしまったビリー。なんせ世界恐慌直後で就職口もないのだ。下町出身から成り上がったダッチは彼にとってヒーローだったのだ。ちなみに実在の人物ダッチ・シュルツを扱った映画は他に『コットンクラブ』、『奴らに深き眠りを』など・・・

 ドリューは独身だと思っていたら、ちゃんとした夫がいることにビックリ(夫はゲイのため偽装結婚)。しかもニコール・キッドマンは一瞬ではあるが、2回全裸になってくれている。中盤からは宿敵であるラッキー・ルチアーノも登場。これを若き(?)スタンリー・トゥッチが演じているのだが、まだ髪も残っている。

 ちょっとマフィアの世界を垣間見た青年ビリーの物語。脱税で告訴ばかりされているダッチ・シュルツは裏金を使って警官や判事を抱き込んではいるが、そんな裏金ばかり使うものだから、税金も払えなかったのだろう。そして、都合が悪くなるとすぐ殺し。その証人も殺していくんだから、ドリューだって狙われた。最後はルチアーノの部下に殺されたが、ビリーだけは助かった。それでも殺しを目撃してるのだから、いつまで経っても平穏は来ない。彼の今後の方が気になるところだ。

kossy