劇場公開日 1994年3月19日

日の名残りのレビュー・感想・評価

全48件中、21~40件目を表示

3.0忠節・滅私奉公

2019年10月22日
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鑑賞方法:DVD/BD

政治への関心が高く、伝統を重んじ騎士道精神を具現化したような英国貴族ダーリントン卿(ジェームズ・フォックス)に仕えた典型的な執事スティーブンス(アンソニー・ホプキンス)の物語。
35歳のカズオ・イシグロは3作目にして、これぞ英国という自身のアイデンティを示すような作品を書き上げた。舞台は英国なのだが忠節・滅私奉公を美徳とするような使用人像、自己抑圧的な恋愛観はどこかで古い日本人気質と通じる気もする。フランスの意趣返しともいえるベルサイユ体制はアンフェアすぎるという英国貴族の気質がヒットラーに政治利用されたというダーリントン卿の話はフィクションとしてもウォルドーフ・アスター子爵というモデルは実在したらしい。
派手なアクションも事件もないのだが見入ってしまうのは名優たちの好演によるのだろう。

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odeonza

4.0満足、飽きずに見られる

2019年8月29日
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鑑賞方法:DVD/BD

映画を見たのは半年以上前、原作を読んだのはさらに前になるので、正確なレビューは出来ないためざっくりと…

設定や内容、大なり小なり原作と異なる点はいろいろあるけど、映画は映画で考えられて作られていると感じられて満足だった。
とくには、ダーリントンホールの雰囲気、旅中のイギリスの風景はイメージそのもので素敵だった。

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NO_mis

4.0じんわり切ない

2019年7月24日
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鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

しっとりと味わい深い作品。
そして、じんわり切ない。
引き込まれました。

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光陽

0.5カズオイシグロの作風を知る!!

2019年6月27日
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鑑賞方法:VOD

寝られる

言葉遣いは丁寧ですが、会話内容が知的という訳ではなく、ほんのりユダヤ風味で味付けしたという雰囲気映画だと思います。村上春樹はカズオイシグロの真似をして、歴史問題の記述を取り入れたのだなと気づいた事だけが収穫でした。

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𝖒𝖚𝖓𝖆𝖈𝖞

5.0悔いのない人生なんて・・・。

2019年4月26日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

悲しい

知的

「日の名残り」もっと理解したかったので今日で2度目です。

私が若い頃観たり読んだりした素晴らしい本、映画を彷彿させる作品で感激しました。
長編小説を、読み終わった後の満足感も味わえました。カズオ・イシグロさん凄い!

主人公のスティーヴンは絵に書いた様な執事でダーリントンホールでは
きわめて重要な人物ですよね。”忠義”という言葉がぴったりです。
(アンソニーホプキンスは適役で、最初に出てきた瞬間からスティーヴンでした。)
でも何か欠落していると感じたのはミス・ケントンが屋敷に来てからです。
それからのストーリー、頑なな彼が所々で乱れていく様がなんか可笑しかった。
彼女もそんな彼に惹かれていく気持ち解るわー。
(恋愛小説をスティーヴンが読んでいる所にミス・ケントンが来ての会話、もう―もどかしい!)
応じてくれないのは・・・プライド、年齢、執事としてしか生きて来なかったから?

さて、ダーリントンホールとても素敵なお屋敷で、魅せられてしまいましたよ。
この館の中で、不穏な時代の秘密会議、何を根拠にして自身の是非を語るのか、そんな事も考えました。
間違った戦争に加担してしまった城主のもとで働きながらスティーヴンは
それを諌める事もせず、従順であるそれは罪か?

後半ミス・ケントンに会いに行った際、ある人にガソリンを貰い
城主の過ちに対し否定もできなかった事を「あなた自身の気持ちは?」問われ
「私自身も私なりに過ちを犯したのです。その過ちを正しにこのたびに出た」と答えるでしょ。
彼の転機の時でした、それは報われなかったけれどね。

ケントンとの別れのシーン良かったわね。
あの握手した手が離れ、日が落ちた雨の中で濡れていました。
これから日の名残りの人生で彼はどんな生き方をするのでしょうね。

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メイばば

4.0あとからじわじわと来るお話。

2019年2月16日
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鑑賞方法:映画館

悲しい

アンソニー・ホプキンスとエマ・トンプソンが窓からお父さんを眺めるシーン(涙)

衣装、いい。
執事のスタイル、カッコいい。
ヒュー・グラント、クリストファー・リーブのそれぞれの役柄らしいスーツの着こなしに見惚れた。
原作から考えて眠くなりそうで、眠くならない。午前10時の映画祭に名作を教えてもらえたと感謝。

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sugorokuservice

4.5非常に好みの作品でした

2019年2月10日
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鑑賞方法:映画館

適切な光に適切なレンズ。
美術に衣装に建築と、素晴らしいです。

職業意識からなのか、不器用さからなのか。
ブレずに踏みとどまろうとする執事の姿を見ていると、こちらの気持ちが揺さぶられます。

アイボリー監督作品、全部観てみたくなりました。

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凪

4.0仕事一筋の人にこそ響く映画

2019年1月29日
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鑑賞方法:映画館

悲しい

怖い

知的

ノーベル賞作家カズオ・イシグロの
おそらく1番有名な原作の映画化。
もう随分以前の作品で、名前は良く知ってましたが、
午前十時の映画祭で初めてじっくり観ました。

初老の執事に旧知の女性から届いた手紙がきっかけで
その女性と一緒に働いていた日々の回想へと入って行く、
と言う感じで、ある程度の年齢の人の方が
心に響きそうな内容です。

自分の使える主人の思想や振る舞いに、
人としては納得出来ないモノを感じながらも、
執事の仕事に誇りを持つ主人公は
自分の葛藤を隠して黙々と仕事に殉じて行く。
あまりにその思いに忠実であるため、
自分の恋心さえ、悟られまいと押し隠す。

舞台はイギリスの貴族社会ではあるけど、
主人公の振る舞いは、何となく、
企業の不正を知りつつも、仕事への誇りのあまり
企業の闇に飲み込まれてゆく現在のサラリーマンにも
通じるような理不尽さが結構切ない。

で、月に8回程映画館に通う中途半端な映画好きとしては

主人公を演じるアンソニー・ホプキンスの
ストイックな演技が、流石に見ものです。

無表情の表情。

そんな合間に僅かに見せる動揺シーンが印象的。

密かに心を寄せている女性エマ・トンプソンが、
ホプキンスの読んでいた小説を
その手から奪い取ろうとした時、
絶対に見られたくなかったホプキンスの表情が、
見ようによっては恐ろしげで、
もしやドクター・レクターに豹変しやしないか(笑)
なんだ別の意味でドキドキしてしまった。

冒頭の見もの、
華やかなりし大英帝国貴族の贅沢な遊び「狐狩り」の
勇壮なシーンは、今の時代ではもしかしたら
もう撮影出来ないかも??

それから、
第二次世界大戦で一人勝ちしたアメリカの
富豪の役を故クリストファー・リーブが演じてます。
あのスーパーマンのクリストファー・リーブ!
いかにもイギリスとは
違う新興勢力の勝ち誇った王者感がよく出てました(笑)

@もう一度観るなら?
「中年以上の方には心にしみるかも〜〜」

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星のナターシャ

4.0後悔は少なめのMy Life

2019年1月27日
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鑑賞方法:映画館

悲しい

知的

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kkmx

4.0アメリカ製 英国映画

2019年1月13日
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鑑賞方法:映画館

知的

萌える

このイギリスの感じが、とても良い
どんな国でどんな歴史があろうとも、良い人も愚かな人もいた。優秀な執事であるからか、本心を出さない。日本が匂う

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daikokumai

4.0必要とされる幸せ。必要とするものを手に入れる幸せ。

2019年1月12日
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鑑賞方法:映画館

悲しい

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bloodtrail

5.0切なく美しく尊厳を揺さぶる

2019年1月10日
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nagi

3.0原作の良さ

2019年1月9日
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鑑賞方法:VOD

イギリスの古めかしくて気品のある屋敷とその中で立ち回る使用人達。小説に登場する情景の再現度はみごとでした。が、最も印象的なラストシーンを改変してはダメでしょう…。それと映画ではスティーブンスのモノローグが一切ないので、厳しい顔をしていながらクスリと笑えるチャーミングな内面を持っていることが伝わりにくかったの残念でした。

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J.max

4.0極上のスープのようなアンソニー・ホプキンスの演技に脱帽

2019年1月8日
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鑑賞方法:VOD

個人評価:4.0
カズオ・イシグロの原作を映画化。
アンソニー・ホプキンスの正確無比な執事っぷりにうっとりする。まるで極上のスープを飲むような感覚。それだけでも見応えは十二分ある。
またノーベル文学賞を取った作家の作品らしい気品が漂うストーリーも心地良い。
主人公であるスティーブンスのぶれない性格や人生観が見る者に彼への愛情を感じさせる。
アンソニー・ホプキンス以外、この主人公は考えられない見事な配役だと感じる。

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カメ

2.0残念

2019年1月5日
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残念ながらこの作品の良さを感じる事が出来なかった。途中も睡魔に襲われzzz…時間も長く感じた。
(午前十時の映画祭にて鑑賞)
2019-1

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隣組

3.5執事たちの沈黙

2018年11月30日
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鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

 上流階級ものは数多くあるイギリス映画だが、下で働く者たちをメインにした映画も珍しい。

 各国のVIP(アメリカ代表がクリストファー・リーヴ氏)が会合に参加するほどの屋敷ダーリントン邸。執事長のスティーヴンスは父が倒れても働きつくす。会合は敗戦国ドイツの扱いを平和的に解決するなどといった内容だったが、その最中に彼の父は息をひきとってしまう。

 ナチス・ドイツが力をつけてきた折、主人からはユダヤ人のメイド二人を解雇するように命ぜられる。しかし執事には主人の主義・主張など関係がない。終戦後に尋問されても沈黙を押し通すホプキンスの渋さ。こりゃ『羊たちの沈黙』ならぬ「執事たちの沈黙」だ。女中頭となったケンテンとも恋愛感情がわいてきそうなのに、自分を押し殺して読書に耽る。放っておくから結婚しちまった。

 時代は3つくらいに分かれているけど、繋ぎ目がないので、台詞の字幕をじっくり見ていないとわからなくなってくる。しかも実務的な会話ばかりなので非常につまらない。せめて戦争の映像が少しでもあれば・・・

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kossy

4.5執事の威厳、忠誠に感動!

2018年10月21日
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鑑賞方法:DVD/BD

興奮

幸せ

原作を読んで映像も観たくなっので鑑賞。

主人に忠誠を誓う彼の姿が印象的。
こんなにも主人に忠実な人はなかなかいないでしょう…。
父親の代からずっと寄り添い続けることで、主人から信頼され愛されてきた彼。

大事なパーティーがあれば、たとえ父親が亡くなっても、業務を遂行し涙を日なすことなくやり通します。

まさに仕事に対するプライドの塊。
この忠誠は、ご主人様が人として威厳のあり尊敬に値する存在だからこそ。

彼の生き様はまさに執事の鏡。

年月を経てご主人がいなくなっても、屋敷に留まり続ける彼。
この土地に生きると決めた彼の想いが、何年も何年も生きて続けているのかもしれませんね。

愛や恋をもかなぐり捨てて、1人孤独に生きる彼のその決意と覚悟に感動しました。

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ガーコ

4.0アイヴォリー監督の 美意識

2018年9月15日
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jarinkochie

4.0彼は回想できるだけの記憶を保持している。

2018年4月27日
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鑑賞方法:映画館
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だいず