ヒドゥン(1988)のレビュー・感想・評価
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B級SFアクションの鑑
人間に寄生して凶悪犯罪を繰り返す悪玉エイリアンを、LA市警の刑事とFBI捜査官に化けた善玉エイリアンが追う。
1987年のSFアクション。
SFではあるが、タッチは80年代のバディ・アクション。
アクション・シーンをふんだんに盛り込み、少々のグロありセクシーありの娯楽快作。
マイケル・ヌーリーとカイル・マクラクランのバディがいい。
最初は噛み合わないが、次第に協力し合う様は、「48時間」や「リーサル・ウェポン」を見ているよう。
特にマクラクランは、異星人ならではのカルチャー・ギャップやポーカーフェイスが面白い。
次から次へ人に寄生する悪玉エイリアンが、一貫してハードロックと高級車好きという設定がユニーク。
○にも寄生して、「遊星からの物体X」へのオマージュ?
チープ臭はうっすら漂うが、エイリアンの造形・特撮もなかなか。
欲を言えばもう少しユーモアがあったら良かったが、面白さは上々。
B級SFアクションの鑑。
「勧善懲悪に見えるが、その実は
差別映画」
公開当時映画館で観た時はよくある勧善懲悪映画だと思っていたが、久し振りに見返すと、「敵の正体はグロくて正義の味方は金色の光線/発光体」「演じる俳優も敵はキモ系俳優で不潔な演出、正義は当時売り出し中俳優カイル・マクラクラン」「実際のところマクラクランの星が敵の星に攻め込んだのかもしんないし」「最後はハッピーエンドに見せかけてるが、体良く刑事の体を乗っ取って地球人になりすまし続けるのかよ」
…といった突っ込みが至る所に散在。敵がフェラーリばかり狙ってるのも寧ろ好感が持てるし。
約20年振りに見たら敵側の立場で考えてしまった。
最高だ
随分久しぶりに吹替え版で見たのだが、やっぱり超面白い。宇宙人に肉体を奪われた人間は人間と言えるのかという問いかけもあり、胸にしみる映画でもあった。
フェラーリをベコベコにして最後爆発炎上させる景気のよさもよかった。
しかし宇宙人は一体どんな目的で地球に現れたのであろう。単に逃亡していただけなのかもしれないが「一緒に征服しようぜ」と誘う場面もあったし、そもそもスーパーカーとヘビメタが好きという下世話な存在なのかもしれない。
カイルマクラクランが、幼女に変な目線を向けるところはちょっと心配だった。
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