陽だまりの庭でのレビュー・感想・評価
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レジスタンスとは
パリ動植物園に隣接した実家。闇取引や女のことで口論する父と祖父。ちょっとした諍いの直後の悲劇だった。母は女優で娘フィリピーヌを放ったらかし。祖父は父がフランス軍大尉として前線で活躍していると嘘を付き通す。
植物園、博物館、動物園、ドイツ軍は民間人と仲が良い。フィリピーヌとも一緒に遊んでいるし、祖父とも仲がいい。レジスタンスごっこでかつての地下坑道を探検したり、個人授業をしたりする祖父。ナチス占領の悲惨さを伝える場面は父の銃殺シーンのみで、レジスタンスとは程遠い平和な家庭。凄惨なシーンを用いる反戦映画とは違い、メルヘンチック、ファンタジーをメインにした映画。繋がれた爆弾入り飛行船にぶらさがって散歩するフィリピーヌが幻想的でもある。
息子の死に顔に細工をした写真に孫は気づき、事実を逆手にとってレジスタンスに伝えると、駅を爆破せよという命令が・・・ここからのシーンでわかるように、ナチスを敵として描くのではなく、むしろレジスタンスが悪人のように描いた対ドイツ親睦映画なのかもしれない。ラストはなんとなくコメディに思えた・・・
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