劇場公開日 2022年12月30日

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「皆さんもちょっぴり子どもに帰ってみませんか」美女と野獣(1946) 白波さんの映画レビュー(感想・評価)

4.0皆さんもちょっぴり子どもに帰ってみませんか

2023年3月11日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

1948年のジャン・コクトー版、初めての鑑賞です。
そのオープニングから、楽曲も手伝って実に気が利いている。
何というか、おしゃれなつくりです。
冒頭のコクトーからのメッセージ「皆さんもちょっぴり子どもに帰ってみませんか」が可愛らしい。
野獣のメイクが中々に質が高い。
そしてこの野獣、顔こそ野獣ですが身体が実にスマートなんですね。
それと家財になってしまった従者がシュール。
でも、日本の昔話にもいえる事だけど、自分の命と引き換えに娘を連れて行かせるっていうのが現代ではちょっと理解しがたい。
そして思いの外ベルがキッツい。ズバズバ切り込んできます。
物語の締めくくりもコクトーらしく、とても楽しめました。

白波