「Adieu, La Belle. 芸術の総合デパートや!」美女と野獣(1946) アキ爺さんの映画レビュー(感想・評価)
Adieu, La Belle. 芸術の総合デパートや!
もともとは1740年に書かれた物語の「美女と野獣」。これまでに何度も映画化されているのですが、今回は1946年のジャン・コクトー版を観てみました。流石「芸術のデパート」と称されたジャン・コクトーだけあって、ベルが初めて野獣の屋敷に来るシーン等見せ方が美しいです。白黒なのに惹き付けられる物があります。スゴいな、コクトー。
ベルを演じたジョゼット・デイ。美女という割にはちょっと歳いってるかなっと思って検索してみると公開当時27歳。うーん、ギリギリでしょうか?もうちょい過ぎたら「美魔女と野獣」になっちゃいそうです。っと思って2017年版でベルを演じたエマ・ワトソンを検索するとこちらも公開当時27歳!未だに自分の中でハーマイオニーだったので意外な年齢にビックリ。そりゃ、自分も歳取るわけだ。
野獣さん、ディズニー版と比べるとモフモフ感が足りないですね。1週間ベルに会えないと死んじゃうって、怖い見た目と違ってウザギメンタルでした。可愛い所あるやん。
屋敷のアームキャンドルとか自動ドアとか、壁の人とか当時は色々と頭を捻りながら作ったんだろうなぁってのが伝わってきます。昔の映画のいかにも「演じてます」風な話し方はちょっと苦手なのですが(なので個人的にはどうしても昔の映画の評価は低くなり勝ちなのですが)、本作は所々いい感じの絵を撮っていたのに感心しました。芸術のデパートは伊達じゃなかったです!
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