「色褪せない天才コクトーの仕事」美女と野獣(1946) jarinkochieさんの映画レビュー(感想・評価)
色褪せない天才コクトーの仕事
コクトーの 美意識/感性を観ることが 出来た
特に マントを着たベルが 野獣の館の中に導かれてゆく場面が、素晴らしい
扉を開けてから スローモーションで駆け入る彼女と なびくマントの美しさ、迎える燭台
階段を上り 豪華な装飾の扉の前で迷う彼女(と揺らぐマント)の絵画のような美しさ
更に カーテンが風にはためく廊下を 立ったまま滑ってゆき、部屋に吸い込まれてゆく様な展開
他にも 見処満載で、楽しい
この映画は 愛人ジャン・マレーの為の映画でもある
彼は人柄も良さげで「完璧な王子」に近いとも思うのだが 二人は別れてしまう
天才は(物語の主人公と違って) 欲深いものなのだろうか
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