劇場公開日 2022年12月30日

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「色褪せない天才コクトーの仕事」美女と野獣(1946) jarinkochieさんの映画レビュー(感想・評価)

5.0色褪せない天才コクトーの仕事

2019年11月15日
Androidアプリから投稿

コクトーの 美意識/感性を観ることが 出来た

特に マントを着たベルが 野獣の館の中に導かれてゆく場面が、素晴らしい

扉を開けてから スローモーションで駆け入る彼女と なびくマントの美しさ、迎える燭台
階段を上り 豪華な装飾の扉の前で迷う彼女(と揺らぐマント)の絵画のような美しさ
更に カーテンが風にはためく廊下を 立ったまま滑ってゆき、部屋に吸い込まれてゆく様な展開

他にも 見処満載で、楽しい

この映画は 愛人ジャン・マレーの為の映画でもある
彼は人柄も良さげで「完璧な王子」に近いとも思うのだが 二人は別れてしまう
天才は(物語の主人公と違って) 欲深いものなのだろうか

jarinkochie