「ネバーランドは本当に子供のままで居られる国だったのか?」ピーター・パン(1953) ヒロさんの映画レビュー(感想・評価)
ネバーランドは本当に子供のままで居られる国だったのか?
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子供部屋で空想にふける女の子・ウェンディが子供のままで居られると連れて行かれたネバーランド。だが実際はその逆。女の嫉妬に溢れた大人の世界だった。
ウェンディはピーターパンとの関係から人魚に嫉妬され、インディアンの娘に嫉妬し、そして女の情念の為に命の危機に陥る。
彼女がネバーランドでの経験を通じて子供部屋(ネバーランド)を出ていく話だと思った。
ネバーランドは子供部屋の比喩でもあり、インディアンも居ることからアメリカの比喩でもあると思う。
イギリス人がアメリカ大陸に冒険に行く話(敵のフック船長は佇まいからフランス人か?)でもある。
つまりピーターパンはイギリス人のアメリカ開拓史と少女が女の情念に触れ大人になる話が重なっている。
そして、そして!
ティンカーベル!
いやー!素晴らしい!
こんなに素晴らしいキャラクターだと思わなかった。こんなに嫉妬を全面に出すディズニーヒロインが居ただろうか!自分は他の作品のプリンセスより魅力的だと思った。
ティンカーベルは最初から自分の体型を気にするし自分の男に手を出す女には容赦なく、女の涙も流す。女の情念の塊のような妖精。
ウェンディはピーターパンからずっと母として扱われていた。しかし、ピーターパンはティンカーベルを女として扱っている。最初から勝負はついていた。
最近、ディズニー作品をよく見ているが、今更ながらウォルトディズニー凄ぇ。
彼が現役の時のディズニー作品は素晴らしい。
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