「ウディ・アレンの勇み足?」ハンナとその姉妹 KENZO一級建築士事務所さんの映画レビュー(感想・評価)
ウディ・アレンの勇み足?
「ミッドナイト・イン・パリ」の余韻で
「アニー・ホール」「インテリア」
「カイロの紫のバラ」に続いて、
ロードショー以来35年振り?に鑑賞。
色々あったけど、最後は元のさやに収まって
メデタシメデタシという、
よくありがちなのストーリーで、
ウディ・アレン作品にしては
毒も深みも無く平板な作品に思える。
三姉妹の人生模様に対して、
ウディ・アレンの役柄の
病気恐怖症のエピソードは、
三姉妹の恋愛劇との関連性が弱い割には
時間が割かれ過ぎており、
また、マルクス兄弟の映画を見ながらの
作品の総括的モノローグは興醒めだ。
言葉で作品の骨子を解説されてしまうと
観客が余韻に浸ることさえ封じられてしまう
ばかりだ。
キネマ旬報では第3位の高評価の作品だが、
私にはウディ・アレン映画としては
説明し過ぎな、
勇み足的作品に思えたのだが。
コメントする