「これは少年の空想か?それとも奇妙な現実か?」バンデットQ 唐揚げさんの映画レビュー(感想・評価)
これは少年の空想か?それとも奇妙な現実か?
クリックして本文を読む
初テリー・ギリアムでしたが、なるほど。こういう感じね。大好きです。超タイプです。
現実に満足していない、歴史好き少年ケヴィンの楽しい悪夢。
そして、ケヴィンの部屋に現れた6人の盗賊の小男たち。
追ってくるボス(ショーン・コネリー)から逃げながら、一つの地図を手がかりにタイムホールを見つけてあちらこちらへタイムトリップ。
ナポレオン→ロビン・フッド→アガメムノン→タイタニック→人喰い鬼→巨人(海坊主?)→魔王→ボス
歴史に神話、場所も時代も違う世界へ。
毎回大事なところに落っこってくる。
ロビン・フッドの世界で、あの男女2人を全く助ける気がないところとか、アガメムノン王が簡単に王冠渡しちゃうところとか笑っちゃいました。
小男たちのハチャメチャ加減や絶妙な色彩感覚など軽快さもありながら、敵の分身的なキャラクターなど暗黒面剥き出しのアダルトファンタジー要素もあり。
魔王に捕まってからの脱出シーンはハラハラしながらもテンションが上がる。
ちなみに魔王の技でお気に入りは、ダントツでメリーゴーランドです。観た人はわかると思いますが。異論は認めません。
情報量が多いけれど、もう一回勉強してから観たらもっと楽しめそう。
正直ぶっ飛んでいて意味不明、奇奇怪怪な世界だけれど、軽快さと不思議な世界観でずっと観ていられる。
ラストの衝撃展開も皮肉というかなんというか。
少年時代の想像力と冒険心に溢れ、夢と現実が入り乱れるシュールでワクワクなSF映画。
他のテリー・ギリアム作品も是非観てみたいと思います。
コメントする