バロウズのレビュー・感想・評価
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カルトアイコンの真実!!
一般的(自分的)には「裸のランチ」で有名なウィリアム・S・バロウズの自伝ドキュメンタリー!!
この作品を観るまでは「裸のランチ」の作家であること以外はほとんど知れず、同性愛者であり、麻薬中毒者、また内縁の妻を射殺するなど、その破天荒な生き様はどこか”アンディ・ウォホールに似たところがあるように思うのだが・・・・・・・!?
最近、映画、小説、音楽etcと70年代・80年代に活躍したアイコンを取り上げるドキュメンタリーが数多く公開されている気がするが、バロウズの存在自体が稀有なものだけにこの映像ではそれがちょっと伝わりにくかったところが残念でした(涙)!!
バロウズに興味ある人向け
かなり微妙
こないだ自伝的小説を映画化した『クィア』が上映してましたが、有名なビート作家ですよね。
動いたり喋ったりするバロウズが観れて、どんな興味深いエピソードが聞けるか、期待して観たんだけど、
バロウズはボソボソ喋ってて、淡々としてて、撮ったモノを化粧っ気なく、そのまま作品にした感じで、
聞ける話も期待したほど大したことなくて、退屈で眠かった…
もし自分が作る立場だったら、いい音楽を使い、章仕立てにし抑揚つけてドラマチックにしたり、もっと興味を引くように、もっと面白く作るけど…
バロウズやビートニクに興味ある自分でも微妙だったので、興味ない人にはキツイと思う(笑)
バロウズの息子が出てきたり、アレン・ギンズバーグなど他のビート作家が出てきたりする点は、評価。
バロウズの姿がこれでもかと見れる超貴重作
20世紀アメリカ文学を代表する作家ウィリアム・S・バロウズ(1914-1997)の、何と本人の全面協力により撮られた奇跡のようなドキュメンタリー。
ハワード・ブルックナー監督(1954-1989)がニューヨーク大学映画学科の卒業制作として1978年に制作に着手し、ジム・ジャームッシュ(音響)、トム・ディチロ(撮影)とともに、5年の歳月かけて完成させたという。
バロウズ本人が自らの人生を語り、アレン・ギンズバーグなどの作家や芸術家仲間、さらにはお兄さんや息子さんも登場。
やはりこれは奇跡。
一昨年観たデヴィッド・クローネンバーグの「裸のランチ」は原作者であるバロウズの半生を織り込んだ傑作だった。今作とあわせて観るとより楽しめるのでお勧めしたい。
ビートジェネレーション
ビートジェネレーションにどこか憧れているオイラです。
ビートニクスのアイコン、ウィリアム・バロウズのドキュメンタリー。
とにかくあの人格形成に凄く興味があったので、映像が観れて本当に良かった。
おっとりとした性格で薬中の快楽主義者、そしてゲイの非同調主義者で知性派の米国紳士だが、究極の身勝手人間。
表面的には真似できるが、本質的には真似る事ができないほど破滅的な生き方だったけど、こういう人ほど逆に長生きしちゃうw
ちょくちょく挟まれる朗読の映像がニュースみたいに読むのでなんか面白い。
奥さんの射○は本人の証言が二転三転しており、他の人の証言が聞けたのは興味深かった。
また、少し悲しいけど、息子との距離感も彼らしく素敵だった。
カットアップってああいう事なのね。
英語ならではの手法だと思うけど、自分の文章になるのか疑問。
母親の看病を押し付けられてしまったお兄さんの「裸のランチ」の酷評を聞いていたバロウズの表情にはマジ笑えた。
確かにバロウズの人気は作品と言うよりそのライフスタイルにあると思うので、お兄さんはあながち間違ってはいないと思ったりして。
映画「裸のランチ」はクローネンバーグ色が強過ぎで小説とはほぼ別物だが、これはこれで大好きです。
なんだかんだ言って、あんなやりたい事だけやって一生を終えるってやっぱ憧れちゃいますね。
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