晴れた日に永遠が見えるのレビュー・感想・評価
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ファンタジーミュージカルコメディ
バーブラ・ストライサンドは、歌手としてしか認識していなかったのだけれど、
いろいろ幅広く手掛けているのですね。
この作品は、ファンタジーミュージカルコメディとでもいいますか、
バーブラ・ストライサンドとイブ・モンタンの歌とコメディが楽しめました。
当時流行っていたのでしょうか、とてもかわいいデザインの衣装。
若すぎるジャック・ニコルソン登場でラッキ~~。
当然だけど禁煙の役には立ちません
ヘビースモーカーの女学生が、先生の催眠術で禁煙させてほしいとお願いする話し。スモーカーにとっては何か役に立てればと思って観ることもできる!と思ったけど映画では難しそう。。。何せ、催眠術のシーンもこれといってわからず、いきなり眠ってるもんだから話しがさっぱりわからない。
ミュージカル仕立ての演出で、先祖のことを話しながら進む展開です。その中でどうタバコに辿り着くのか観てましたが、先生が主人公の先祖に恋していた、だから何回も「催眠術やって! やって! 」とねだる流れでした。超能力とでもいえばいいのか興味ある人には面白いかもしれませんが、私の脳ではちんぷんかんぷん。
過去の映像はゴージャスで新鮮味がありますが、何せ話しがつまんない。少し水っぽい服だけど可愛いなと思いながら、何とかつまらないストーリーを最後まで観ようと踏ん張ってました。
映像はいいけど肝心の話しが全く面白くない。
推測になってしまいますが、バーブラ・ストライサンドは、ゴールディ・ホーンと似たキャラの印象を持つ人でした。二人とも当時はラブコメを引っ張っていたのかなと思います。
素敵な催眠術
「ダンス・ウィズ・ミー(2019)」も催眠術の絡んだミュージカルでしたね、でも本作はもっと手が込んでますよ・・、本場ブロードウェイの舞台作の映画化です。
舞台や映画を知らなくても、このタイトルはご存知かもしれませんね。
劇中の催眠術にかかった訳ではありませんが「晴れた日に永遠が見える」と言われたらそんな気がしてくるから不思議です、山の頂、船のへさき、住まいの窓、思い浮かべる場所は人それぞれでしょう、水平線や地平線、家並の彼方の大空に悠久の想いを巡らせてしまいませんか?、まさに言の葉の魔力とでも言うのでしょうか。
またタイトル曲はシナトラ、トニーベネット、ビルエバンス、オスカーピーターソン等々、多くのビッグネームにカバー、アレンジされて、まさにエバーグリーンな名曲になっています。
反面、映画が今一つパッとしないのは教え子と教授と言う設定だからでしょうか、ロマンチック・コメディなのに抱擁もキス・シーンもなくロマンスは来世でと流されてしまうプロットにあるのかもしれませんね。
エレガントからセクシーな衣装の数々を纏い、ハープを弾くミューズもどきにまで盛り立ててこの展開は無いでしょう、もし彼女がオードリー・ヘップバーンだったら現世でハッピーエンド間違いなし、バーバラが不憫に思えてしまうから微妙です。
時空を超えたロマンスでは「「ある日どこかで(1980)」も自己催眠でのタイムトラベルでしたが本作では前世の人格を催眠術で蘇らせるという仕掛け、魔法よりはまともですが所詮ファンタジーなのですから理性的な教授連中や学者を引き合いに出して妄想の中和を加えるのは頭が固い観客への保険なのでしょうか、催眠術自体も懐疑的に思われがちなので禁煙目的と妙に実用的な効能から入っているところも興を削ぐ一因かもしれません。
折角の素敵なタイトル、ミュージカル仕立てなのですからもっと思い切りロマンチックに寄せて欲しかったというのが本音ですが、決してダメな映画と言う訳ではありません、まあ見どころ、聴きどころは多々ありますので・・・。
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