「変な魅力のある映画」パルプ・フィクション okaoka0820さんの映画レビュー(感想・評価)
変な魅力のある映画
もちろんはじめて見たのではない。
あんまり熱心に語ると馬鹿をみそうでもある。
それくらい映画を見ている人ならみんな見ている映画だろう。
ごちゃごちゃしていそうで、まとまっているし、断片、というか情報量は多いのにコンパクトだ。
実はなにも語っていない映画だと思うが、人間の行動心理はよく観察されていて、巻き起こる出来事の突飛さに相反して、各役の言動にはとても合点がいくものがある。
これがすごく大事で、自分がその立場になったとき、どうするか、どう動くか。そうは動かないだろう、なんでそこで逃げない、なんでそこでそんな言葉が出る等、へたな映画はだいたいそんな場面がてんこ盛りだったりする。それは目立たない地味な映画の下敷きみたいなもので、それが基本あって、その上で成り立つのがストーリーだったりすると思う。出来の良い下敷きに実は何も乗ってない映画、そんな歪さも魅力の一つなのかもしれない。
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