「間違えなく最高のドラックムービーです!!タラちゃんは天才!」パルプ・フィクション もしゃさんの映画レビュー(感想・評価)
間違えなく最高のドラックムービーです!!タラちゃんは天才!
トレインスポッテイング、ロックストック&トゥースモーキングバレルズ、昔でいえばロッキーホラーショーや時計仕掛けのオレンジなど、疾走感のあるチンピラムービーやドラッグムービーはたくさんありましたが、現時点で間違えなく最高に近いできです。
バッファロー66は観れていないのでなんとも言えませんが…。タランティーノはやはり天才です!
思うところあって、昔見れなかった映画をまとめて見ようと見てみたら、想像以上の素晴らしいでき!!まずは、何と言っても俳優がとにかく豪華!!
痩せてた頃のジョントラ、サミュエルL、ユマサーマン、ハーベイカイテル、ティムロス、ブルースウィルスとよくぞここまで揃えましたねってくらい、すごい。そして、それぞれのチンピラっぷりがまた素晴らしいです。ジョントラとサミュエルのなんともB級なギャングコンビっぷりもすごいいいし、ハーベイカイテルの2枚目っぷりもサイコーです。
そして、物語の組み立てもすごいよい!!
オープニングのパルプの解説「柔らかく湿った形状のない物体」「質の悪い紙に印刷された扇情的な印刷物」みたいなやつ。終わってから思いますが、明らかに後者のほうですね笑
オープニング直後のティムロスの「俺は足を洗った、明日からな」から始まるファミレス強盗はベンチャーズの音楽とともに軽快にスタートするものの、その後はスタイリッシュなサミュエルとジョントラのやりとりへ。
その後は幾つかのストーリーが断片的に進行し、話はオープニングにもどる。
この組み立て…めっちゃよかったです。
最初のサミュエルとジョントラの若いチンピラからボスの金を取り戻すシーンではサミュエルのいかにも知的ながらも、なんだか垢抜け切らず、弱いものに説教を垂れる姿も失笑しながらもかっこよかったし、そのあとのユマサーマンばたばた編のジョントラもかっこよく…そして物語が架橋にむかったのは、ウィルス編。取り返した金をボスに渡すのは、ユマサーマン編の前だったかな?ユマのフロントが鋭角に前後差のついた白いブラウス姿もかっこよかったですね。
ウィルスは結局ボスとの八百長の約束を守らず、勝ってしまいボスに追われる立場に。そこで男を奮い立たせた、親から時計をもらったエピソードも若干の間抜けさ度合いが抜けないなら、ジョントラが殺られるシーンもあっさりしすぎて、思わず失笑。そして、ウィルスはボスに捕まりかけて、他の男にボス共々拉致をされるわけですが…気がついたら椅子にくくりつけられて猿轡をされて…この時点で、あるていどの予測はしていましたが…やはり…。ただの変質者じゃねーか笑
物語はさらにフィードバック。若いチンピラとのいざこざはまだまだ続きがあり…ドタバタは混迷を極め、ハーベイカイテル登場!この話でかっこよかったのってこの人だけでしたね。チンピラ二人はハーベイカイテルの指示に従って、難局を乗り切りますが、そこからオープニングに。ここで、「足を明日からあらう」ティムロスと、「足を明日からあらう」サミュエルが対峙。
結果はサミュエルの貫禄勝ちでしたが、ここから始まる前述のストーリーは、何のかんの言ってTシャツ短パン姿に銃を颯爽としまう二人が1番コミカルでかっこよく、その2人のレストランを立ち去る姿を目に焼き付けて「パルプフィクション」で有ることを実感する。
ユマサーマン編で二人が妙なTシャツ短パン姿で現れること、ウィルスとジョントラの小競り合い、よく日のユマサーマンのエスコートと実はここで全部繋がってたんだなぁと、思わず笑えます。
こんな、爽快な映画はなかなかないです。
見てない人はぜひ今すぐに!!