「雰囲気だけで最後まで観られる映画」パルプ・フィクション タブローさんの映画レビュー(感想・評価)
雰囲気だけで最後まで観られる映画
もしこの映画がどういう作品なのかと聞かれたら、チンピラたちが「ハンバーガーがどうのこうの」と話す様子をひたすら二時間半描いている映画と答えるだろう。
パルプフィクション(安っぽい小説)というタイトルなだけあって、ストーリーは本当に何てことないもの。チンピラたちがちょっとしたハプニングに巻き込まれる様子をただひたすら描いているだけなので、普通に考えるととても退屈な映画だと思う。
しかし、愛嬌のあるキャラクターとセリフ回し、音楽によって雰囲気だけは抜群に良いためそれで退屈せずに最後まで見られてしまうのがすごい。
「うちの前に"黒人の仏を預かります"って看板が出てたか?」
「いや…」
「なんでかわかるか?うちは黒人の仏を預からないからだ!」
映画に劇的な展開を求める人には全く向いていないが、上記のような会話のやりとりが楽しめる人にはお薦めの作品である。
ファビアンかわいい。
コメントする