巴里のアメリカ人のレビュー・感想・評価
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NHKBSで視聴
まったく予備知識なしにBSでしてたこの映画を見たので、
いきなり歌いだし踊りだしたときは、ミュージカル映画!と
驚いてしまいました
この映画の音楽がすごく有名なので、なじみのある雰囲気で見れました
好き嫌いはきっぱり分かれそう
ミュージカルパートが長く感じました
最後なんてなんと18分くらい歌い踊りしてて、
当時はこれが売りですごかったんだろうな、というのはわかるのですが…
生の舞台ならいざしらず、映像でミュージカルを長時間見るのは向いてないみたいです
物語的にはとっても素敵なんだろうけど、
売れない画家の主人公が奇跡的に良いパトロンがついてすぐに、
パトロン含むみんなの前でヒロインを軽率にくどいたり
まさかこんな強引な男になびかないだろうって思ってた
ヒロインは結局画家を好きになったり
そこまではよかったのに、実は二股…結婚の約束までしておいて
心情的にこのカップルにあまり共感できなかった
最後もえらくあっさり終わって
おいてけぼりの気分です
親友は?パトロンは?どうなったの…
自分たちだけがよければそれでいいの!?って気分になってしまいました
ハッピーエンドは大歓迎なんですが、
その結論になるまで観てて納得いくようにしてくれないと
しこりが残ります
歌、タップダンス、ピアノ...とても芸術的な映画
【登場人物】
ジェリー(ジーン・ケリー): アメコミ顔。アメリカ人。タップダンスが神レベル。でも画家志望。パトロン相手でも全く気を遣わない。行き過ぎた天真爛漫。キレやすい。
アンリ(ジョルジュ・ゲタリ): アメコミ顔。フランス人。売れてる歌手。戦時中に孤児のリズを匿ったことから恋仲に発展。行き過ぎた天真爛漫。
リズ(レスリー・キャノン): 超アメコミ顔。フランス人。香水店勤務。恩師(アンリ)と本命(ジェリー)で二股恋愛中。いつも同じ表情。
アダム(オスカー・レバント): 唯一アメコミ顔じゃない。フランス人。ちょっと暗めでニヒルな奴。売れないピアニスト。
マイロ(ニナ・フォック): マリリン・モンロー似。金持ち。ジェリーに一目惚れしてパトロンになる。
バレエあり、歌あり、タップダンスありで、壮大な舞台を見ているようだった。中盤まではミュージカル風の映画。でも終盤のぶっ込み具合が半端ない。メインキャスト以外に50人くらい現れて、舞台装置の隙間を全力で駆け回って狂喜乱舞。一つ一つのカットが長いし、舞台よりずっと広いし、しかもずっと笑顔。体力勝負的なものを感じてもはや畏敬の念。
主役はジェリー。歌って踊れる、タップダンスも上手い。次によく出てくるのがリズ、マイロ、アンリ。でも一番すごいのはアダム役のオスカー・バレント氏に違いない! ピアノのコンサートで、アップテンポで細かい(細かい? 激しい? 難しい??? なんて表現すればいいの?)曲をワンカットで弾くシーンがあるんだけど、表情も変えず涼しい顔で演奏していて強烈にかっこよかった。一番印象に残ったシーン。だって指攣るよあれは。想像を絶する才能。リスペクト。
鑑賞中ところどころにんまりしてしまう陽気な映画でもあった。一文無しでその日暮らしの若者でも、きちんとしたスーツを持っているところにパリっぽさを感じたり(「苦役列車」の森山未来とか観てみろよ!!!!!!!!!)。アンリとジェリーが同じ相手に恋をしていると知ったアダムのテンパり様に時代を感じながらも微笑ましかったり。パリに住んでいればデートで手を繋いで川沿いを歩くだけで絵になるのだから、手軽な贅沢だなぁ...と羨望の眼差しを向けたり。
最後のミュージカル風の演出はちょっと長すぎた気もしたけれど、これはこれでいいのかな、と思う世界観だった。
時代も文化も全く違う映画を観ていると、タイムスリップしているような感覚になれて愉しい。こういう映画もっと観た方がいいかも。サスペンスとかスリラーばっか観てるからどんどん陰気になっていくのか。もともと陰気だし。いんきんたむし。←言いたかっただけ
最近は古い映画づいていて、地上波のプレミアムシネマが大活躍。それにしても65年も昔の映画。出てくる子役ももう70代だよ! メインキャストは全員亡くなってるだろうなぁ...っていう、この感覚。日常生活で出会う老人たちにも幼い頃や若い頃はあったのだ、とふと気付いたときに抱く妙な親近感に似ている。私もいつか老人と認識される日が来るんだなぁ...という恐怖も。
「この人にも若い頃はあったんだ」と考えを巡らせてくれる親切な若者に、老婆の私は果たして何人出会えるのでしょう。ね。ちゃんちゃん。
ブラボー!
花の都巴里♡芸術の都巴里♡
コンコルド広場にオペラ座 凱旋門
アパートの狭小屋根裏部屋は
天井収納のベッド、クローゼットから折りたたみのテーブルとイスが出てくる
アンティークな色合いのインテリアに
もうつかみはOK
朝食のブリオッシュとカフェオレは
大きなカップにコーヒーポット、ミルクポット両手に勢いよく注がれる…
ああーーーー1度しか行ったことないけど
やっぱり住むならパリよね♡
絵描き、ピアニスト、歌手、そしてバレエダンサーのヒロインがいきなり踊りを披露ブラボー!
そしてなぜか絵描きが踊り出すタップダンスが絶妙⁈プロポーションと音とリズムが本当に素晴らしく
「ス・ワンダフル」で涙出てしまった…
ガーシュインのメドレーは今までに何度も演奏したし、ジャズもクラシックも大好きなのになぜ今までこの映画を観なかったんだろう…
わかった!ミュージカル嫌いだったからだ(笑)
必然的に踊りだすから自然な映像
総合:65点
ストーリー: 60
キャスト: 80
演出: 75
ビジュアル: 60
音楽: 75
個人的にはミュージカルが好きではない。突然人が踊りだしたり歌いだしたりするのに違和感を感じるからである。名作といわれるミュージカルをいくつか見たが、それでもこの思いは変わらなかった。
しかしこの作品では子供を楽しませるため・ピアニストが練習しているとき・主人公が想像をしているときなどに歌ったり踊ったりと、比較的自然に音楽と踊りを取り入れている。その意味ではあまり違和感を感じることなく見ることが出来た。
好きなのはセーヌの川岸でジーン・ケリーとレスリー・キャロンが恋に落ち踊るところが美しかった。酒場で突然声をかけてきたケリーを警戒していたキャロンが、誠実な思いに心を揺さぶられ戸惑いながらも彼の心を受け入れるところである。彼女の初々しさが、タイプは少し違うが「ローマの休日」のオードリー・ヘプバーンのような新鮮さを少し思い出させる。
反対に駄目だったのは最後の20分近い科白一切無しのミュージカルの場面。その中にはいいシーンもあったけれど、正直長すぎて退屈しました。これをもっと短く凝縮してまとめていればもっと高い評価を出来たと思います。
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