バリエラのレビュー・感想・評価
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とにかくコメダの音楽!最高!
ポーランド映画祭にて、デジタルリマスター版を鑑賞。
全編に渡って過剰なまでに象徴主義的で詩的な映像表現が展開していく。
当時のポーランドにおけるビートニクな一作。
何度も台詞にも出てきたが、極めて「冷笑」な突き放したトーンで、独特のドロップアウトなロマンチシズムが展開されていく。
勿論、当時の社会主義体制や上の世代に対するアンチテーゼは重要なテーマだったのだろう。
モノクロの画面構成が本当に見事で秀逸だが、終始エキセントリックで先の見えない展開は、当時の監督の心情も反映されていたのかもしれない。
最終的にはラブストーリーとして着地するので、恋愛描写の方は、もっとストレート且つ、わかりやすくした方が、コントラストも効いて良かったとは思う。
最後まで集中して観ることが出来たのは、兎にも角にも、クシシュトフ・コメダの作ったサウンドトラックのおかげだろう。全編に渡り全て最高。あの鮮烈なアレンジ!今なお新鮮!
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