バラバのレビュー・感想・評価
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CGの無い時代の映画、古代ローマに引き込まれていくすごさ
イエスの代わりに恩赦を受け助かったバラバという存在は知っていたがその後、彼がどのように生きたのかは全く知らなかった。
助けられたのに全うに生きれずに酒と女に溺れあげくには略奪をした現場を押えられ捕まる。
本来なら死刑なのだが一度、恩赦を受けた人間は死刑にならないという変な決りで助かり地獄の労役へ。
その後も這い上がり闘士養成所へ、最後は放火で捕まり十字架に。
波瀾万丈の人生の中でラケルやサハクのキリスト教徒と接していく内に最後は「私の魂をおそばにお召し下さい」と言いながら死んでいく。
古代ローマの風景が素晴らしくそれだけでも見応えがある。
12使徒達との関わりがもう少し早ければまっとうな人生を歩めてたのであろうか?
イエスでもなく12使徒達でもなくバラバに焦点を当てた貴重な映画だと思う。
サハク役のビットリオ・ガスマンも良かったが隊長のトルヴァド役のジャック・パランス、シェーン同様、ここでも存在感が際立っていた。最高!
馬で引きずられるシーンはスタントだったのだろうか?
見せしめとは言えラケルが石投げの刑で処刑されるシーンはなんとももの悲しかった。
見応え十分な映画でした。
イタリア製史劇らしく・・・
キリストが処刑される日に恩赦放免された盗賊バラバ(アンソニー・クイン)が主人公、再び強盗で捕まり、奴隷にされて、最後は闘技場へ。
史劇のパターンではあるが、イタリア製らしく最後は観た人にお任せスタイル。
Love One Another
“Ben-Hur: A Tale of the Christ”級か、それ以上の大スペクタクル映画でした。CGに頼れない時代だからこその迫力です。セッティングが凄すぎ。
Jesus of Nazarethを磔にする代わりに自由の身になった盗賊のBarabbas。出獄すると、恋人RachelがJesusに心酔しており、彼女の変わりようから自分と引き換えに死んでいったJesusの正体を気にします。
「奇跡」を目の当たりにしても信じられず、都合の良いことだけ受け入れるという、とことん現実的で俗人であるBarabbasの態度には共感しきりです(^_^;)。生きるために強盗する自分と、帝国のために殺戮を正当化する総督と、何の違いがあるのかと。これまた鋭い指摘に感心します。
”Love one another”と説いただけで磔刑になってしまったJesusと、強盗団の頭領である自分の悪業を比べ、世間の残酷な矛盾を感じながら生きていくBarabbasは、根っからの悪党という訳ではなく、神の存在を疑い、「これに何の意味があるの?」と迷い続ける多くの人間そのものです。
カタコンベの暗闇で迷子になる様子は、信仰心を見失う象徴のようでした。
2度も死刑を免れ、正に地獄のような過酷な重労働環境も生き延び、剣闘士を経て再び自由の身に。不死身と言われたBarabbasは、神に運命を委ねることでようやく絶命します。
Barabbasの存在に関してはフィクション説、Jesus本人説などなど、諸説あるようですね。
ちなみに元々Barabbasは、Jesus Barabbasという名で記されており、後世混乱を避けるため名前だけが削除されたとか。
神を信じない者は盲者同然なのか。
一人一人の「神」…すなわち良心?が目覚めるまで神の王国へは到達できないらしいので、彼らが信じて夢見た世界はまだまだ先でしょうか…。
“I’ve experienced nothing..... only death. And death is nothing.... How would you tell an unborn child what life is? It exists. But it isn’t anything. To those who’ve been there, nothing else is anything either.”
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