「絶妙なものを観ることができた」異邦人 雨音さんの映画レビュー(感想・評価)
絶妙なものを観ることができた
一見普通に生きているけれど
(本人にとっては一見も糞も正真正銘ふつうなのだけれど)どこかで一般ピープルとずれている…。
そういう人間を演じるのって凄く難しいと思うけれど、この映画ではとても上手く演じられていて、絶妙なものを観ることができた、という満足感があった。
刑務所でのムルソーが、恋人と面会する場面あたりに、テーマは集約されていくと思う。
この肌感の違い。感覚の違い。
感じろと言われても、感じないものは感じないのだ。
個性の差といってしまえばそれまでの、生きている世界に対する感性の違いといった絶妙なものを、具体的に映像で見せてくれたのは面白かった。
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