「本能のままの無軌道ぶり」ハモンハモン Cape Godさんの映画レビュー(感想・評価)
本能のままの無軌道ぶり
総合:60点
ストーリー: 45
キャスト: 75
演出: 65
ビジュアル: 70
音楽: 70
情熱の国スペインとはいえ、道徳心を捨て去ったこの本能のおもむくままの性と暴力は何だろう。正直理解し難い無軌道ぶりであって、登場人物や物語には見ていて引いてしまって距離をとって眺めてしまう。最初のほうは貧困家庭の苦労が忍ばれて面白かったのだが、物語が進むにつれて全てが破綻し泥沼化していく。
薄い白いドレスが雨でずぶ濡れになってもろに体が透けているペネロペ・クルスが艶かしいのだが、町の酒場で客のいる前であんなことされると、そこはどこの風俗店なんだという感じ。初出演作でこんなに露出していたとは知りませんでした。結局はペネロペ・クルスの娼婦の母親が一番まともな人間。ペネロペを口説く役のハビエル・バルデムは典型的ないいかげんな駄目男だが、俳優としては男っぽく魅力がある。
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