「ハムレットの基本を知らしめる映画」ハムレット(1947) jarinkochieさんの映画レビュー(感想・評価)
ハムレットの基本を知らしめる映画
英国演劇界の神、だったオリビエのハムレット、観てみたかった
舞台で 散々吟味してきた人々らによる 解釈と演技
城のしつらえは 舞台的ではあるが、当時の普請は あんなもの、とも思える
親父の幽霊が 出現(主人公にだけ、見える)した辺りから、話は面白くなる
オリビエ、八面六臂の活躍
実際は ハムレット、もっと若いはずだが、
白黒画面と演技で 年齢問題はクリアか…
オフィーリア(シモンズ)の 狂乱の場面は、やや、舞台的な演技にも 思える… (狂乱って難しいのね、美しいけどね、ヴィヴィアンのブランチ期待しちゃ 駄目ね )
ただ、有名なシーンである、美しい声で歌いながら 川に流されてゆく彼女は 本当に素晴らしい… 夢のように美しい
(これは 映画でしか 出来ないことでした)
シモンズ、まるで ヴィヴィアン・リーの妹のよう… 時代を遡って、リーのオフィーリア(舞台)を見てみたいと思ったりもした
オリビエは ちゃんと舞台と映画を区別した演技と演出をしていた
思ったより 時代は感じず、ハムレット映画の基本型(指針となる)として 価値のあるものになった、と思う
長いが、意外と中弛みせず 緊迫感を感じながら 視聴できた
ハムレットの悩みは、人間誰もが持つ(特に、男性が)普遍的なものだと、思ったりもする
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