「デンバーからサンフランシスコへ‼️」バニシング・ポイント 活動写真愛好家さんの映画レビュー(感想・評価)
デンバーからサンフランシスコへ‼️
当時隆盛を極めていたアメリカン・ニューシネマの中にあって、その時代性と疾走感によって他に類を見ないカーアクション映画の傑作です‼️コロラド州デンバーからサンフランシスコまでを15時間で走り抜くことが出来るか⁉️この博打に挑む主人公コワルスキーは、70年代どん詰まりのアメリカで煮え切らない日々を送るジャンキー・ドライバー‼️交通法を無視して突っ走る白の70年型ダッチ・チャレンジャーを追跡するパトカーやヘリの群れ‼️疾走する車やヘリから捉えられる丘、ハイウェイ、砂漠などのアメリカの風景がホントに素晴らしい‼️黒人のDJスーパー・ソウルがコワルスキーを励まし、警察の罠をラジオで警告したりしてくれる‼️イイですね‼️途中、助けてくれるヌードでバイクに乗ってる金髪娘‼️当初、ヒッチハイカー役でシャーロット・ランブリングも出演していたらしいのですが、最終的にカットされたみたいです‼️当時のアメリカの風俗を象徴するような奇人変人に助けられながら突っ走るコワルスキーの行く手には、鋼鉄の歯を剥き出しにしたブルドーザーが2台、待ち構えていた‼️かくしてあまりにも有名な映画史に残るラスト‼️衝撃的です‼️虚しくなります‼️すべての道はつながっていると言いますが、リチャード・C・サラフィアン監督は、道路を意味がなく、決まった方向もなく、始まりも終わりもない虚無的なモノとして描いていて、暗喩とシュールに満ちた神話的な世界、すなわちアメリカン・ニューシネマな世界なんですよね‼️多分私にとって映画史上一、二を争うカーアクション映画なんですが、絶対タランティーノ監督も好きだと思う‼️「デスプルーフ」観ればわかりますよね‼️