「1960年代の消失点はアポロ11号」バニシング・ポイント カレーか豚カツかで悩むアラ50さんの映画レビュー(感想・評価)
1960年代の消失点はアポロ11号
57年のケルアック著「路上」から芽生えた萌芽が、69年7月全世界が空を見上げ60年代の悲喜交々がまるで幻想だったと思わせるほどの衝撃だったアポロ11号に結実する60年代。
71年の当作品は、そんな壮大なマジックにかからなかった人々が、再び「路上」に立ち返り、ヒッチハイク的な速度ではなく、圧倒的なパワーとスピードで駆け抜ける。アクセルの踏み込みには、熱狂の後の空虚感や寂凉感が感じられる。
コメントする