「患者第一」パッチ・アダムス トゥルー・ストーリー odeonzaさんの映画レビュー(感想・評価)
患者第一
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自らの体験から、患者とのコミュニケーションの大切さを第一とし、患者に寄り添う医師の道を目指したパッチ・アダムスの実話をもとにしたヒューマンドラマ。
映画の冒頭、主人公は自殺未遂で精神病院に入るが、ロビン・ウィリアムスさん自身がコメディアン出身だし晩年、認知症を患い心を病んで自殺したことと重なって複雑な心境で観始めました。
パッチ・アダムスの生き方は立派だし、上から目線の医師の多いこと、硬直性に物申すことは共感できるが笑いの演出は時に度を越している、特に卒業式で裸芸を披露するのはどうなんでしょう。
やはり、カレンの死が気になった、犯人は精神病とされているが、円満な会話場面しか出てこなかったから、なんで殺されたのかが分かり難い。
患者第一としたアダムスの理念が、カレンを危険な行為に走らせたのだろうと自責の念にかられるが、飛んできた蝶にカレンの慰めを感じ立ち直るシーンは微妙でした。
無条件にアダムスの生き方を称賛するのではなく、根っからのポジティーブ・シンキング一辺倒の危険性にも釘を刺したかったのでしょう。
全てが気に入ったわけではありませんが、ロビン・ウィリアムズさんがぴったりの名作でした。
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