劇場公開日 1993年5月15日

「ウェズリー・スナイプス、B臭航空版『ダイ・ハード』でアクション開眼!」パッセンジャー57 近大さんの映画レビュー(感想・評価)

3.0ウェズリー・スナイプス、B臭航空版『ダイ・ハード』でアクション開眼!

2019年8月9日
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鑑賞方法:DVD/BD

単純

興奮

ハイジャックされた旅客機に乗り合わせたテロ対策のスペシャリストが、単身テロリスト一味に立ち向かう…!
1992年製作。この年代のハリウッドらしい、THE王道娯楽アクション。

本当にただそれだけ。変に捻りも凝りもナシ。
尺も84分と短く、それ故航空版『ダイ・ハード』路線の設定ながらどうしてもB級に感じてしまうが、その分テンポよく、ふんだんのアクション・シーンやスリリングな展開で単純明快に見れる。
乗務員のほとんどが実はテロ主犯の仲間。
孤軍奮闘。
空飛ぶ密室。
乗客も犠牲に。
この絶体絶命の危機に、主人公はどう立ち向かう…!?
危機を切り抜ける荒業として、燃料を捨てて緊急着陸させる。着陸してしまった分映画としては緊迫感半減かと思いきや、着陸したらしたでハラハラの駆け引きや展開あり、再び機内に戻ってのクライマックスへ。

ツッコミ所や難点の多さもお約束。
冷酷で頭も切れるテロ主犯だが、あの冒頭の手術シーンはどういう設定だったんだろう…?
テロ仲間、所々無能。
主人公とテロ主犯の頭脳戦…なのかな?
ある悲しい過去を背負った主人公だが、あくまで設定止まり。
…などなど。

本作前は人間ドラマなどへの出演で実力派だったウェズリー・スナイプス。
本作でアクション開眼。マーシャルアーツやキレのいいアクションを見せてくれる。
(個人的に)強烈な印象残した『デモリションマン』はこの翌年で、そして『ブレイド』へ繋がっていく。

どーでもいい事だけど、隣席のおばあちゃん、誰と勘違いしたんだろう?
この年代だから、やっぱエディ・マーフィ?

近大