「【ドクとマーティー、フォーエバー!】」バック・トゥ・ザ・フューチャーPART3 ワンコさんの映画レビュー(感想・評価)
【ドクとマーティー、フォーエバー!】
このPart3は、どちらかというとドクの物語だ。
まず、冒頭の記録に触れる場面で、アウトローにドクが命を奪われたのを知り、そういえば、Part1では過激派テロ集団から命を奪われそうになっていたことを思い出す。
短い未来パートでは違ったかもしれないが、ドクは、いつの時代も命を狙われやすいのかと、決して良いことではないけれど、どうせ助かるに違いないと予想して、笑ってしまう。
そして、ドクの科学者としての葛藤、出会い、恋愛、マーティーを未来に返すという使命感、アイディア、素朴さ、純粋さ、勇気などが、ドクを、このPart3の主役に押し上げていく。
ドクはシリーズ全てで、物語のエンジンだったと思うが、このPart3ではドライバーでもあったと感じる。
キャラも立っていて、コミカルさの中心にいることが多いけれど、浮遊式のスケボで列車からクララと離れていくエンディングに向けた場面は、なんか清々しく、凛々しく、そしてカッコよくもある。
シリーズを通して、すぐカッとなりがちなマーティーは、最後に成長した姿を見せる。
そして、あれほど、タイムマシンは壊すように言っていたドクが、新たなタイムマシンを従えて戻ってくるが、その理由はアインシュタインだった。
ドクを助ける為に過去に向かったマーティーと、
アインシュタインを放っておくことが出来なくて、未来に戻ってくるドク。
誰か(犬も?)の為にというエピソードが、このPart3のプロローグとエピローグを繋いで、この物語が終わるのだが、これが何か物語のメッセージでもあるような気になったのは、僕だけだろうか。
久しぶりに映画館の大画面で観て、楽しかった。