「「あたしオバンバ、あなたの脳味噌食べさせて〜」」バタリアン たぁ〜ちぃんさんの映画レビュー(感想・評価)
「あたしオバンバ、あなたの脳味噌食べさせて〜」
元祖コメディ系ゾンビ。
冒頭のこれは全部実話!と言い切るシャレから始まり、「ナイト・オブ・ザ・リビングデッド」を下敷きにした展開、ブラック・ジョークの効いたラストと、単にゾンビとおふざけするだけのクズ・ゾンビコメディとは一線を画した作品。
本作はロメロの「ナイト・オブ〜」の続編的作品なんだけど、ゾンビの基本3原則である、走らない、喋らない、考えない というお約束をあえて守らない事で笑いを生んでいます。
暗黙の了解だったゾンビ・ルールを破った元祖の作品とも言えるでしょう(マイナー系では「ナイトメア・シティ」のゾンビが走りながらマシンガン撃つのもあるが)。
原題は「リターン・オブ・ザ・リビングデッド」で邦題は「バタリアン」なのだが、バタリアンとは軍の大隊を意味し、ゾンビの大群と軍の絡むストーリーにかけたとしたら、なかなか秀逸なセンス!
オバンバ、タールマン、ハーゲンタフなどキャラ・ネーミングは好き嫌い別れそうだが、タールマンは製作側が名付けた名前で、向こうのほうがもっと沢山のゾンビ・キャラにネーミングしていた事を知ると、日本の配給会社がつけたネーミングも全然有りでしょう。
バタリアン・シリーズは全5作あるが、個人的には2は1の焼き直しで3.0、3は初のロマンス系ゾンビで2.5、同時に製作された4&5は脳を破壊しても死なないバタリアン設定を無くした、ただのC級ゾンビ映画で観る価値無しです。
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