バスケットケース2のレビュー・感想・評価
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R指定版セサミストリート
前作でホテルから落下した、シャム双生児の兄弟は実は生きていた⁉︎
あの事件で世間に知られてしまった2人。
マスコミや世間に追われる中で、2人の事情を知る老婦人に助けられたことから再び悲劇が始まる。
ドウェイン&ベリアル、復讐のその後のお話。
一作目から10年近く経ってから製作された本作。
完全に付け足しで作ったかのような内容。
造形の技術は上がり、ベリアルの動きもクレイアニメではなくなった。
もう完全に茶番。
技術は向上したものの、良くも悪くもよりチープに。
ただ、続編としては微妙だけど、別作品として観るならまあまあ良いかな。
まず、ベリアルが別人。
技術が上がってリアル(?)になったのだが、人の顔に近すぎてあんまり好きになれない。
吠えないし、食べないし、そもそも中身の分からないバスケットケースの良さがあまり活かされていない。
ドウェインも若干雰囲気が変わっている。
復讐(?)の対象は医者から記者へ。
前作ほど恨みの強さを感じず、どちらかというと自己保身のために人殺しをしてるイメージで、2人がただの殺人鬼に見えてしまった。
今作のテーマはきっと、「自分はどちら側の人間か?」ということだと思う。
“普通”の青年として生きようとしたのに、愛した彼女も異形の者だったと知り、自暴自棄になる。
自由を求めてせっかく離れたのに、最終的にまた兄と一つになるという皮肉は、前作から共通していて良い。
また、今作は異形の仲間(フリークス)が登場し、話を滅茶苦茶に掻き乱していく。
フリークスたちの外見は印象的なものばかりだけれど、いかにも着ぐるみといった感じで、前作にあった不気味さは一掃された。
アメリカ人こういうの好きそうだよね。
しかも、みんな勢揃いで復讐(?)に行くのに、結局直接攻撃するのはベリアルだけという。
あと、なんで奴らのセックス見せられなあかんねん!
前作ありきの今作だけど、時系列が同じだけで続編ではない。と思いたい。
フラッシュを使った屋根裏での攻撃シーンなど、撮影方法にも工夫が見られた。
ぐっちゃぐちゃになった物語を3でどうまとめるのか。
100ドルおじさん、“一体何が起きてる”さん、フリークス仲間入りおばさん。ご愁傷様です。
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