バスケットケースのレビュー・感想・評価
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0231 超アナログの技術をとくと見よ
1985年公開
コマ撮りで頑張って撮影していたようですが
見た目はちょっと勘弁してよ調。
話の筋は結構凝っていて
大体フリークスの兄弟は悲劇的になってしまいますな。
これ全然当時の雰囲気を覚えていないんだけど
雑誌で面白いという記事があって
レンタルして観た気がします。
最初未公開で評判がよくなってきたため
劇場公開となり通常の順序と異なることになった、
と勝手に思い込んでおります。
60点
鑑賞 レンタルビデオ
チープさが愛しい
バスケット・ケースに入った化け物・ベリアルとその協力者が巻き起こす連続殺人の話。
低予算ゆえかベリアル君の造形や動き、殺人シーンのゴア描写などはめちゃくちゃチープ。
特にベリアル君がストップモーションで動くシーンは雑過ぎてもはや笑える領域。
しかしながらベリアル君の生まれの設定や、内輪揉めの展開なんかは結構凝っていて、チープながらもどこか深みがある、ように見えてくるから不思議です。
話のテンポも悪くなく、思いのほか楽しめました。
一心二体
ーWhat's in the Basket?ー
シャム双生児として生まれた兄弟。
2人は分離手術を受けるが、異形の兄は人として扱われずに殺されかける。
なんとか生き延びた兄は、思考に繋がりの残る弟と共に、かつて手術を行った医師たちに復讐を開始するのだが…
大好き!とあまり大きな声で言えないけど大好き。
「外見だけでの差別はいけない」という教訓的映画に見せかけて、悪意増し増しの差別映画。
途中までは切ない話だと真剣に観ていたけれど、申し訳ないが最後の悲劇には笑いが止まらなかった。
シャム双生児問題、多分途中からどうでも良くなってる。
分離するのかしないのか。
この苦しみは当事者にしか分からないけれど、正直そこまで復讐する思いがあったのか。
父親へは分かるけれど、自分を化け物扱いしたということであれば、対象がもっと広範囲になるはずでは。
異形の兄ベリアルは形は違えどしっかり人間であり、むしろ人間らしさという意味では確かに化け物。
特に後半は性欲ということがカギとなってくるが、実際のシャム双生児の方々にも、当然のことながらセックス問題はあるらしい。
ベリアルは最初は不気味だったが、徐々に愛着が湧いてくる。
便器に隠れてるところでベリアルは十分可愛いが、挿入しようとして血だらけにしてしまうところがシュールでなんとも愛らしい(ヤバ)。
双生児にソーセージは意図してないはず。
動きをストップモーションで撮ったり、影を使って恐怖を増幅させたり、低予算ながら工夫して頑張っている。
血や肉体の一部はめちゃくちゃ造形だったけど。
分かれたとはいえ繋がっている。
繋がりを求めていたのに繋がりに縛られてしまうという、なんとも虚しい皮肉。
ラストは胸糞悪いような爽快感があるような、悲しいような嬉しいような。
時代を感じる良きB級ホラーコメディだった。
バスケット・ケース
切り離されたシャム双生児の兄をバスケット・ケースの中にしのばせる青年。
異様な兄弟の絆と悲劇を描くカルト・ホラーの傑作。
80年代代表するB級ホラーです。
シャム双生児として生まれたベリアルとドウェインの医師への復習劇が丁重に描かれています。
B級映画なんで、
特撮などはチープな作りで安っぽい映画に見えますが、
内容はしっかりとしていて色々と考えさせられます。
兄ベリアルの容姿はやはり衝撃的でした。
最初はバスケットに隠されなかなか姿を現さないですが、
登場したとたんに異様な姿が見えます。
奇形児の復讐劇にとどまらず、
障害者の性というかなり踏み込んだところまで描いているのも良い。
ラストは兄弟喧嘩から始まるわけですが、
とても悲しい結末でした。
映画とは。
なんだろう。
話は結構面白いんだけどなんか眠くなったんだよね。
演技が下手なのと展開が単調なのと似た場面が多いからかなぁ。低予算だからかどうしても学芸会の作品みたいに見えちゃう。
お兄ちゃんのパペットアニメはシュールでよかったなぁ。
というのが、見た直後の感想で、あれから一年近くたち、なんかよくわからない愛着というか、そういうものが生まれている笑
映画というのは人生経験だなぁと、あらためて思った。
愛すべきあんまり面白くない作品です。
全米(の童貞)が泣いた!
父親によって無理矢理引き離されたシャム双生児の兄弟。
弟のドウェインは、腹の側面に付いていた兄のベリアルをバスケットケースに入れ、手術でひっぺがした医師達に復讐すべく、ニューヨークにあらわるという話。
カルト・ホラーの名高い本作ですが、16mmで撮られた映像はチープで、ストーリーもちんたら×2しています。
だが、岩に顔と腕2本が付いているようなベリアル君は、テレパシーでドウェインと意識を共有できるため、一見健常者のドゥエインが、女の子と外でキスしようものなら、お留守番のベリアルが嫉妬で部屋をめちゃくちゃにするというお茶目さがかわいい、元祖キモカワ・キャラ(笑)
本作を、兄弟の絆の深さゆえの悲哀と論ずる人がいるけど、そんな高尚なものじゃなくて、兄が、弟が先に童貞卒業するのが許せなくて暴れるだけの映画です(笑)
大したテーマなど無いことは、エスカレートしてただの変態映画と化す続編が証明しています。
でもこの1作目だけは、兄弟の悲哀では無く、童貞の愛憎劇として楽しめました。
同じ立場の童貞兄なら、ベリアルに共感してラストに涙するかも!?
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