バスケットケース

劇場公開日:

解説

奇形人間が自分を殺そうとした医者に復讐するという恐怖映画。製作はエドガー・イエヴィンズ、エグゼクティヴ・プロデューサーはアー二ー・ブルックとトム・ケイ。監督・脚本・編集はフランク・ヘネンロッター。撮影はブルース・トーベット、音楽はガス・ルッソが担当。出演はケヴィン・ヴァン・ヘンテンリック、テリー・スーザン・スミスなど。16ミリを35ミリにブローアップして上映。

1982年製作/アメリカ
原題または英題:Basket Case
配給:欧日協会
劇場公開日:1985年2月1日

ストーリー

グレン・フォールズの医師リフランダーが、小さいが恐ろしく奇怪なものに襲われて死亡する。デュアン(ケヴィン・ヴァン・ヘンテンリック)がニューヨークの42番街を歩いている。バスケットケースを大事そうにかかえた彼は、とある安ホテルに泊った。彼がハンバーガーをバスケットに放り込むと、中でむさぼり食う音がする。その間にデュアンはリフランダーのカルテを目にやる。そこには2人の医師の名前が書かれてあった。翌日、デュアンはニードルマン(ロイド・ペース)の治療を受けに行き、受付のシャロン(テリー・スーザン・スミス)と仲良くなリデートの約束をする。夜、デュアンはバスケットケースを持ってニードルマンのオフィスに行く。怪物がニードルマンを惨殺し、バスケットケースにもどる。怪物の正体はデュアンの兄弟ベリアルであつた。2人はシャム双生児として生まれたが、10歳の時よじれた肉塊に過ぎぬベリアルを父はいみ嫌い3人の医師に分離手術を行なわせ、ベリアルはゴミ袋に入れられて捨てられた。それをデュアンが拾い屋根裏部屋にかくまっていた。父はベリアルに殺され、2人は医師3人に復讐しようとしているのだ。デュアンはホテルにベリアルを置いて、シャロンとデートする。彼女にキスしようとした時、テレパシーでそれを感じたベリアルが叫び声をあげる。デュアンの金を盗もうとしたホテルの宿泊客オドノヴァンが惨殺された。ベリアルは最後の1人、クッター医師(ダイアナ・ブラウン)を惨殺。デュアンに嫉妬したべリアルはシャロンを殺し、デュアンに迫る。ホテルのネオン・サイン上で2人は争い、死亡する。

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映画レビュー

3.00231 超アナログの技術をとくと見よ

2024年10月14日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

1985年公開
コマ撮りで頑張って撮影していたようですが
見た目はちょっと勘弁してよ調。
話の筋は結構凝っていて
大体フリークスの兄弟は悲劇的になってしまいますな。
これ全然当時の雰囲気を覚えていないんだけど
雑誌で面白いという記事があって
レンタルして観た気がします。
最初未公開で評判がよくなってきたため
劇場公開となり通常の順序と異なることになった、
と勝手に思い込んでおります。
60点
鑑賞 レンタルビデオ

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NWFchamp1973

3.5チープさが愛しい

2023年9月1日
iPhoneアプリから投稿

バスケット・ケースに入った化け物・ベリアルとその協力者が巻き起こす連続殺人の話。

低予算ゆえかベリアル君の造形や動き、殺人シーンのゴア描写などはめちゃくちゃチープ。
特にベリアル君がストップモーションで動くシーンは雑過ぎてもはや笑える領域。
しかしながらベリアル君の生まれの設定や、内輪揉めの展開なんかは結構凝っていて、チープながらもどこか深みがある、ように見えてくるから不思議です。

話のテンポも悪くなく、思いのほか楽しめました。

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克晴

4.0一心二体

2021年11月25日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

笑える

悲しい

怖い

ーWhat's in the Basket?ー

シャム双生児として生まれた兄弟。
2人は分離手術を受けるが、異形の兄は人として扱われずに殺されかける。
なんとか生き延びた兄は、思考に繋がりの残る弟と共に、かつて手術を行った医師たちに復讐を開始するのだが…

大好き!とあまり大きな声で言えないけど大好き。
「外見だけでの差別はいけない」という教訓的映画に見せかけて、悪意増し増しの差別映画。
途中までは切ない話だと真剣に観ていたけれど、申し訳ないが最後の悲劇には笑いが止まらなかった。
シャム双生児問題、多分途中からどうでも良くなってる。
分離するのかしないのか。
この苦しみは当事者にしか分からないけれど、正直そこまで復讐する思いがあったのか。
父親へは分かるけれど、自分を化け物扱いしたということであれば、対象がもっと広範囲になるはずでは。

異形の兄ベリアルは形は違えどしっかり人間であり、むしろ人間らしさという意味では確かに化け物。
特に後半は性欲ということがカギとなってくるが、実際のシャム双生児の方々にも、当然のことながらセックス問題はあるらしい。

ベリアルは最初は不気味だったが、徐々に愛着が湧いてくる。
便器に隠れてるところでベリアルは十分可愛いが、挿入しようとして血だらけにしてしまうところがシュールでなんとも愛らしい(ヤバ)。
双生児にソーセージは意図してないはず。
動きをストップモーションで撮ったり、影を使って恐怖を増幅させたり、低予算ながら工夫して頑張っている。
血や肉体の一部はめちゃくちゃ造形だったけど。

分かれたとはいえ繋がっている。
繋がりを求めていたのに繋がりに縛られてしまうという、なんとも虚しい皮肉。
ラストは胸糞悪いような爽快感があるような、悲しいような嬉しいような。
時代を感じる良きB級ホラーコメディだった。

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共感した! 3件)
唐揚げ

5.0バスケット・ケース

2017年10月9日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

切り離されたシャム双生児の兄をバスケット・ケースの中にしのばせる青年。
異様な兄弟の絆と悲劇を描くカルト・ホラーの傑作。
80年代代表するB級ホラーです。
シャム双生児として生まれたベリアルとドウェインの医師への復習劇が丁重に描かれています。
B級映画なんで、
特撮などはチープな作りで安っぽい映画に見えますが、
内容はしっかりとしていて色々と考えさせられます。
兄ベリアルの容姿はやはり衝撃的でした。
最初はバスケットに隠されなかなか姿を現さないですが、
登場したとたんに異様な姿が見えます。
奇形児の復讐劇にとどまらず、
障害者の性というかなり踏み込んだところまで描いているのも良い。
ラストは兄弟喧嘩から始まるわけですが、
とても悲しい結末でした。

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しょうちゃん

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