劇場公開日 1961年5月24日

「人間中心の独自の西部劇」馬上の二人 Cape Godさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5人間中心の独自の西部劇

2013年6月16日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

難しい

総合65点 ( ストーリー:65点|キャスト:70点|演出:65点|ビジュアル:70点|音楽:65点 )

 前半を観ている段階では、白人至上主義な一方的な見方をしている昔ながらの西部劇なのかと思って良い印象ではなかった。ネイティブ・アメリカンは野蛮で残酷で悪者として描かれていて、全ては白人社会の価値観を中心に判断されていた。このあたりは悪い意味で昔ながらの伝統的作品だった。
 だが白人が彼らと戦ってやっつけるだけの単純な映画ではなく、彼らと関わった白人たちの社会の中での生活を描くという意味で面白さがあった。西部劇でも撃ち合いは殆どなく、物語の中心は登場人物たちの恋愛であったり人生の選択であったりする。実際にコマンチ族による白人の誘拐事件というのが一般的にあったのかどうか知らないが、設定も物語も独特だし、白人側からの一方的な見方の良い悪いは別にして当時の社会に生きる人々の姿は興味をそそられた。

コメントする
Cape God